(前回からの続き)

私に影響を与えた人:Kunちゃんの
イタリア舞台・リハーサル風景の歌声を、
前回ユーチューブにてご覧いただきましたが、

如何でしたか?

さてさて、
私の家で姉とKunちゃんと年末に3人で会った時、

翌日Kunちゃんと、
クイーンのボヘミアンラプソディー
の映画を観に行く約束をした。

Kunちゃんとは18歳以来まともに会っていない。
姉の3回した結婚式で挨拶するくらい
の遭遇だった。

こうやって急遽、互いのリズムが合うのって
とっても素敵なことね!

(私、こういうシナリオがないタイプ・・好きよん)

映画が終わって二人で食事をした時の話。

那旺:
「私も姉も知っていると思うけど、
勉強が全然出来なくてさ〜。

高校の受験の時、姉が入ったお馬鹿私立高校に
私も行けるものだと思っていたら、

3年生の2学期が終わってから母親に、
うちはお金がないから私立には行かせられないって
突然言われて、びっくらこいてさ。

私、2ヶ月間でKunちゃんと一緒の
あの高校に行ける様になるまで・・

そりゃぁ必死こいて勉強したんだよ〜。

それまで勉強ってしたことは殆どなかったし、
宿題しなくても気にならないし・・。

先生は遊びで受けさせたみたいだけど、
まさか受かるとは思っていなかったらしい。
受かった時は奇跡だと言われたくらいだもん。」

Kunちゃん:
「私なんかさ〜、
通知表1とか2とかあったんだよ。」

那旺:
「え〜そんな内申で受けさせて貰えたの?」

 

(おいっちに〜おいっちに〜って、本当け?)


Kunちゃん:

「うん、私は試験の成績は悪くないんだ。
だって偏差値72有ったらしいよ。
あとで、心ある先生が教えてくれたんだけどね。」

那旺:
「72って言ったら、トップじゃん」

Kunちゃん:
「でもさ〜、私の内申に書かれている
担任のコメント欄って、酷いことばかり
書かれていたみたい。

性格も悪いし、行動もなっていないってさ!
学校側が保管してある内申書だから、
私は詳しいことは知らなかったけど、
心ある先生が変だと思って調べてくれてね。

成績もいいし、性格もいいのになんであんな酷い
内申書になったのかわからないって言っていた。」

 

那旺:
「確かにKunちゃんはちょっと変わっていた
ところもあったけど、性格いいよ。
母親もあの子はいい子だって言っていたもん。」

 

Kunちゃん:
「うん、ありがとう。
でもさ〜、私って両親がいないじゃん。

だから、PTAをやっている親の子供に成績を
あげたいから、
私の奴をそっちに回しているんだと思う。

この差別のお陰で私の人生はだいぶ遠回り
しちゃった。

試験だけだったら、
もっと上の学校に行けたんだけどね〜」

那旺:
「酷い、そんなことするんだ。
学校って!根性が悪い先生だ」

Kunちゃん:
「まぁね。。親の居ない子ってそんなもんよ。
でもさ、那旺ちゃんとこのおばさんは違
ったね。

私が悪い時は那旺ちゃんたちと同じ様に
叱ってくれたし、

美味しいご飯も食べさせてくれた。
だから感謝しているんだ〜。

今日もこれから、親に捨てられた施設の
子供達のところへ行って、
ピアノと歌のレッスンするの。

結構拗ねちゃっている子もいるから、
なかなか育ちの良い先生方が対処するには
キツイみたいで、直ぐに辞めちゃう
らしい。

でも、私は地べたを這って生きてきたから、
子供達の気持ちもわかるし、メゲないんだ〜。
みんな可愛いよ。

だからレッスン料とかは貰えなくても
構わないから講師に立候補したの。

そうしたら何故かお給料が出ることに
なっちゃった。
私ってギリギリのところでついているんだ〜」

 

Kunちゃんは両親がいないので、
ライオン丸みたいなボサボサ真っ白髪の
お婆さんに育てられていた。(肉親なのかなぁ?)

無愛想で怖いくらい笑わないし声も
出さない人だった。

そのお婆さんが痴呆症になって、
聞くのも気の毒なほどの大変な介護を
Kunちゃんは若い頃からたった一人でしていた。

きっと壮絶な毎日だっただろう。

そう言えば高校の時代、合唱の活発な高校に
何度かKunちゃんに連れて行って貰った事がある。

その時、お嬢様、御坊ちゃま風の
高校生たちは、彼女を鼻先で馬鹿にしていた。

Kunちゃんと一緒にいる私も、
よそよそしい目で見られた。

彼女は少し変わっていて、
(空気が読めないと言うか・・、正直なんだと思う)

人目を気にする・・ちゃ〜んとしている風の人
からは、なかなか受け入れられていなかった。

本人がそれにあまり気付いてなかった
のだけは幸いだ。

 

でも、今となってはKunちゃんはあちこちの
合唱団に呼ばれて、尊敬される敏腕指導者となっている。

 


(せぇ〜〜〜〜のタリラリラ〜)

 

思うに、気づいてみたら

「私に影響を与えた人たち」は、
理不尽な目に遭ったり、誤解されたりと
波乱万丈な人生を送る運命に遭った人ばかりでした。

と同時に、
どんな運命にあっても被害者にはならなかった。

毅然として前を向いた。

自分が正しいと思う事には前進し、
周りの目を気にする事はしない!
決してひるまなかった。

そしてどんな時も優しかった。
正直で心が美しかった。

だよね〜昔から私はそう言う人が大好きで
愛おしかったんだ。

私が大嫌いだったはずの姉も
きっと私と同じ気持ちだったんだ!

だから小学生の同級生のKunちゃんを
家に招いた。

姉:
「お母さん、Kunちゃんが可哀想だから

うちでご飯を食べさせてあげて!」

って。
よくよく考えると姉は我儘だったけど、
優しい思いやりのある人だったのかもしれない。

彼女らみたいな人を理解する人が世の中に
少しづつ増えてきている。

クオーレテラピー アソシエイツに
訪れるお客様は、

彼女らに似た、心清らかな
天使星出身者が何故だか多く集まるらしい。

そして・・私も母の様に
寛大でありたい。

(お母さん、大切な友人を優しく
迎えてくれてありがとう)

 

(とりあえず、このテーマは一旦おしまい)

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