初夏のきざし。

夕方になるとムズムズするのは私だけでしょうか?

ぐうたらな私が、1年に1度・・・
無性に遊びたくなる季節が今なのだ。

子供の頃から意外にも真面目だった私。
特に何かに興味を向けることもなく、
ただ、毎日平凡に生きているだけだった。

一生懸命だったのは、
高校時代の部活っす。
音楽部の部長を無理くり任されたからだ。

と言うより他にやる人がいなかった。
何故なら部員は私1人だったから。

 

なんで

(私、一人でしゅ)

 

嫌だイヤだと散々断ったのに、
幼馴染だった先輩に、私が入らないと音楽部が
潰れると脅されて・・・・、

 

こっそり逃げるように隠れて下校しようとすると、
何故か見つかってしまい、
半年間、個人レッスンの猛特訓を受けた。

 

3年生だった先輩が私に与えられる時間は、
受験体制に入る前の半年しかなかった。

音楽に何の造詣もない高校で、しょぼい音楽部だった。

何で幼馴染というだけで・・・断れなかったのか!
私はギター愛好会に入りたかったのに・・。

いじける

(運命に逆らえないものなんじゃろうな〜)

 

高校時代は音楽部の部長として部員を増やすために、
もう一人入部した奇特な1学年上の先輩と
どれだけ頭を下げただろうか。

ど素人集団を集めた割には、
観客を涙なみだで感動させるほどの
合唱団に仕上がったのは今でも不思議だ。

その時、私は指揮者になっていた。
当時から、皆と一緒に呼吸を揃えて
一つのものを作るのが心地よくなった。

先輩は、努力に努力を重ねて
芸大を首席で卒業することになる。
しかも40歳過ぎてから。

先輩にとって時間を要したのは、
家が貧しかったのもある。

 

先輩は学費や海外留学のお金を
貯めるのに必死に働いていた。
小指が少し曲がっていたために、
ピアニストは断念するしかなく

でも、人の何倍もの声量のある
オペラ歌手になった。

ちょっと性格が変わっていたから、
色んな人に悪口を言われていた。

でも、先輩は純粋だった。
だから私は付いて行けた。

夢を諦めない、食らいついていく姿勢、
どんなに不利な環境であっても
自分の道を信じ切る。

今考えてみると、
とんでもない人にとっつかまって、
個人レッスンを受けたものだ。

お陰で4オクターブも出るように
なった。

私の息子は絶対音感がありながら、
彼を伸ばしてくれる音楽家になかなか
出会えなかったが、

先輩に教えて貰うようになってから、
曲を一回聞いただけで、
とっても素敵な伴奏を奏るようになった。

こうやって繋がって行くのね、
人の縁というのは。

彼女は子供のころ両親がいなくて
さみしい思いをしていた。

それを同級生の姉がかわいそうだからって、
頻繁に先輩を晩御飯に誘った。

母もそれを快く受け入れていた。

母の受容的な態度を見ていたから、
私が母となった時にも同じように自然に
親切を表現することができた。

 

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(どの子もいいこよ)

 

同じ釜の飯を食っていた
先輩の頼みに逆らったら悪い気がして、
音楽部からとうとう逃げられなくなってしまった。

でもそれはそれで、今の私の人格形成に
大きく役立った。

先輩は高い能力をもつ合唱団の
練習会に私を参加させてくれた。

別に行きたくもなかったけれど、
断れ切れないまま行くことになった。

そして、いろいろなところに行くたびに、
自分の能力のなさを痛感した。
皆さん中学校の頃から音楽に携わっている。

なんだか必死こきだしたわたし。

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(やるっきゃないっしょ~)

今となっては10数人に増えた音楽部の
部長として、やっていかねばならない。

そうこうしているうちに、
私はどんどん指揮することの魅力に
引き込まれていった。

合唱音楽・・。。

バランス、個性、めりはり、調和、波

それは・・、人生そのもの。

ハーモニーなのだ。

 

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話は違って、こちらは「美術」のご紹介です。

クライアントさんで
集中コースを終えられて、

もともと可愛い人なのですが
どんどん美しさに磨きがかかった方。

絵美さんです。

彼女の個性がさらに浮き立って、
存在そのものが躍動感に溢れて
いるのではないでしょうか。

これ、観て頂けますか?

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(火の鳥)

 

彼女の作ってくれた小物入れなの。
洗練させていて美しいでしょ?

折りたたむとね、コレになるよ。

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(ふさふさも好き!コレ後ろ姿ね)

 

私をイメージしたときに、
「火の鳥」が出てきたんですって。

手刺繍なのだ~。

 

作品展やります

5月16日(火)~27日(土)
8:00~20:00(月曜定休)

「言葉を失った瞬間だったのに、それがとても
物語だった時」 今関 絵美さん 作品展

場所:森の酵母
パン・オ・スリール

東京都渋谷区渋谷1-4-6
ニュー青山ビル1F