<前回から魔法学校の合宿の話>
サードステップになったお祝い
&スキルアップ合宿だと思って、
チャラい恰好をして合宿に
行ったものの、どうも様子が違う。
いつ、何が起きてもいいように、
持ってきた荷物の中身は、
ウインドウブレーカーや雨具や、
動きやすい恰好や補助食品は持参
してきている。
ただし~、
山に登る前に、
副校長は行き先も告げず、
荷物は一切持つなと言われ、
手に一度は持った傘などは、
敢えて置いてきた。
ただ、私は先輩たちと別れる時に、
先輩に同情するような悲しい目で
見送られた時、
これは尋常ではない事が待ち受けて
いるのでは?と、
ふと虫の知らせがした。
だから、私は出かけに
ハンドタオルと帽子。
スティク状のサプリメントと、
コンタクトケースをわしづかみに
して来た。
副校長から、
自分の場所が決まったら、そこから
半径5メートル以上は指示があるまで、
勝手に動いてはいけない!
と言われていた。
既に山を登ってから、
かれこれ5時間が経とうとしている。
多分時計が無いから分からないけど、
確実に真っ暗に近づいている。
みんな、どうしているんやろか?
山の夜の気温は、
今は7月初めだけど、
3月くらいの気温の様な感じがする。
今更に思うけど、
外人組のサードステップらは、
夜まで放置されることを知っていた
んだわ。
だから、ダウンジャケットに毛糸の
帽子、オヤツまでも、ダウンジャケットの
内側に忍ばせて、
やけに見た目が肥っていたじゃんけ。
と、日本人の真面目さを憂う。
だから、戦争に負けるんじゃ。
このまま凍えて死んじゃうやんか
おだぶつ~。。
ち~~~ん。
なんでお迎えに来てくれへんの?
私の陣地って、ほとんど崖よ。
<続く>
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