準備体操をやると、体が重くなっていることはありませんか?
一生懸命に汗(-_-;)をかきかき、準備運動を終わらせたはいいけれど、
いざ、本番になると、
「疲れちゃった」とか「体が重いよ~」ってことを、
体験しませんでしたか?
かつて私はママさんバレーを、
ガッツ丸出しでやっていたことが有ります。
コーチは、有名な実業団で監督をされていた方なので、
そりゃもう、「キビチ~ィ」体験をさせて貰いましたわい。
ホンマに、アタックNo.1(←コレ超古いよ~)の世界。
準備体操は、腹筋だの、腕立て伏せだの、
お決まりのコースを何十回も…あ~繰り返し。
これでバッチリと言うくらいに、準備体操をしたけれど、
いざ本番では、何故か疲れていた。
でも、準備体操で体が重くなるなんてありえないと、
私は首を降りつつ、大人の対応で「ガンバ、ガンバ\(*⌒0⌒)♪」
でも、今ごろ、その訳が分かったのだ。
私は疲れていると思って良かったのだ。
「えっへん!」
実は本番前に、急激な準備運動をすると、脳はブロックをしてしまう。
「待て!」の姿勢に入ってしまって、
体の稼働が制限されるようだ。
ところが、準備運動の手前の準備運動をすると、脳さんは、
「は~い、イイよん、お任せ下さいな!」っていふうに、
OKを出してくれます。
「準備運動の手前の準備運動って?」なあに!
わかり易く言うと、「イチロー選手」の動作です。
なんか、イチローさんって、
テレビで観ていると、いつもモゾモゾと動いていますよね。
あの動きが、あらゆる関節を自然にゆらゆらと動かして、
次第に末梢神経まで伝達して行って、
「お前らこれから動くんだぞ~」って伝えている姿勢です。
脳の防御反応を動かさない。
これこそホンマもんの準備運動です。
スポーツ選手の一流か一流でないかは、
体が壊れるか壊せないかで決まります。
壊れない体で、成績を上げてもらうのが、
私、セラピストのお役目です。
カウンセリングにしても、体の調整にしても、
この導入部分を繊細に扱ってあげないと、
脳さんに、なかなか受け入れてもらえないものです。
脳は子供のようにお茶目ですから
脳が、どういった感覚を受け入れて、
どれくらいやると壊れるのかを知らないと、
体や心のパフォーマンスを向上させることは出来ないからです。
人前でやると、ちょっと落ち着きはなく見えはしますが、
体をゆっくり(初めのうちは特にゆっくりと)、
動いているかどうか分からないくらいに、
静かにゆらゆらと体が求めるままに、動いてみてください。
金魚運動などもオススメです