(前回の続き)

もう20年以上前のヤングママ時代の話です。

勝手なもので、子供たちに一日1時間以上は
ゲームをさせない禁止令を作っている癖に、

自分たちの都合によって、
禁止令を解き、

偉そうにも、まるで慈悲かのように、
今夜だけは無制限にゲームをやってもいいよ
許可を与える。

有難いことに
子供たちは、目をキラキラ輝かせてくれる。

こうやって、
居酒屋に行く算段を整える身勝手な母たちっす。

 

それでも、近所の居酒屋に出向くときは、
交代で家に戻り、
子供たちの様子を確認しに行くところは、

まだ、母親を続行できている。

 

ダウンロード (5)

(よ~く生まれてきてくれたねぇ

 

 

彼女は、とても人懐っこい性質なので、
私の元夫も気に入ってくれたのが有難い。

それを良いことに、
子供を預けて、たまに都会の繁華街に
行ったりもした。

 

有楽町のガード下は、私にとって、
めっちゃ魅惑的だった。

 

ずっと真面目に生きてきた私にとって、
人間らしい淫らなことをしている感があり・・、

妙にドキドキした。

 

戸締りされていないボロっちいたたずまいの
有楽町ガード下の飲み屋街は、

全然色気がないはずなのに、
エロい感じがしたのは何故だろか?
初夏の風がそうさせたのだろうか?

 

ガード下では私の大好きな濁酒を何杯も飲んだ。
あの頃は、いくら飲んでもいくら食べても
酔わないし、お腹もいっぱいにならなかった。

焼き鳥を食べ終わった櫛も、
筮竹を占えるくらいに数十本も溜まっていた。

40年もガード下で営業しているおっちゃんに、

私達は創業以来の新記録の客だと言われた。
何が新記録かというと、レシートの長さだ。
多分、30センチくらいあっただろう。

女二人でしかも濁酒を何杯も飲み干し、
食べるは食べるは・・、

そしてずっとアホな事を言いまくっている。

 

例えば、
お馴染みさんばかりが飲みに来る居酒屋は、
そもそもアットホームなんだけど、

私たちがいくと、さらに親睦というか、
一体感が深まり、
初めて会った人たちなのに、

みんなでシリトリをしたり、
合唱したりと、
知らぬ間に私たちが仕切ることになった。

2人があまりにも楽しそうなので、
お客さんに声をかけられ、
いつの間に誰かにご馳走になっていた。

稼げていない主婦にとってはありがたい

今考えると、銀座のホステスより
私たちの方がずっとお客様を和ませて
いたんじゃないだろうか。

で、和ませすぎてしまい、
お店の親父さんの女房が嫉妬して、

出入り禁止令を出されたこともありました。
店主が済まなそうにしていた。
「私たちって、出入りを禁止にされるくらい、
可愛くて人気ものなんよね~」

 

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(オラっちらの愛嬌度は・・レベル高いで~)

 

って言って、全然めげなかった。

 

私が1年に1度・・・
無性に遊びたくなる・・胸が高鳴る
季節が今なのは、

彼女と初めて朝帰りをした時の
ヒヤッとした朝靄と、夜明けの美しさとが
細胞に刻まれているからかもしれない。

 

彼女は道にコンタクトレンズを落としたり、
ズル剥けるほど転んでみたりと、
兎に角、二人でいると子供の様にはしゃいだ。

 

子育てしている母親なのに・・・っと
すご~く悪いことをしている感覚と同時に、

それを共有する友がいてくれること、
それが私に生きている感覚を感じさせてくれた。

子供の頃にしそびれた何かを私に思い出させて
くれた人。

 

転勤族の彼女は、
また違う場所で私にしてくれたように、
人を楽しませているだろう。

そんな彼女に人生最大の危機が
訪れたことを噂で聞いた時、

本当に何もしてあげれない事って
あるんだなって、歯がゆかった。

何も手だてがないんじゃ・・、
もう・・しゃあないじゃん。
だから・・、ずっと見守っていた。

それから何年かたって、
立ち直ってくれて・・・、私ホントに嬉しいよ。。
あのハチャメチャしていた時から、
既に20年以上の歳月が経つけれど、

今また振り返ってみるに、

私を語るのには外せない人なんだと
改めて想う。

想うだけで痛いほど好きな人。。