(前回からの続き)
地上げ屋さんの出現を、
私は「お金の神様が来てくれた」
って思ってみることにした。
地上げ屋=悪魔とみるか
地上げ屋=大天使とみるかで、
(お金の大天使様〜)
どんな私のストーリーが作れるのかを
実験したかったのだ。
私が選んだのはお金の大天使(神様)到来の
ストーリーです。
悪魔到来のストーリーは既に
出来上っており、エンドを迎えている。
何故ならば、マンションの人たちが
しっかりその締めくくりを
教えてくれたからだ。
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地上げ屋さんはとうとう
交渉に入ろうとしました。
地上げ屋さん:
「で、率直に言いますと、
引越し費用というか
退去費用というか、
お詫び費用というか〜、
いかほどで手を打ちたいと
思ってくれはりますのん?」
そんなこと言われてもね〜、
心の中では、
「私、それ以上のものなんて
要らないよ!」
って思っているもので・・。
(でも、それを口に出して
はいけないと知っている→ズル子です)
だってそうでしょう〜。
私が「も〜引っ越したい!」
とぶつくさ文句を空に向かって呟いたら、
翌月に地上げ屋さんが訪れて
家賃6ヶ月分無料、
敷金2ヶ月分返金、
引越し費用負担・・。
って、地上げ屋さんが、
すまなそうな顔をして、
申し出てくれているのだ。
結局のところ、
第一回目の交渉は、
金額の提示をするには、
「全く想像もつかない」と
私が言ったことと、
地上げ屋っちが私と話していて
頭が混乱して来たらしく、
本人曰く、
「尻尾巻いて帰ります」と
言って、帰ったのだった。
それから1ヶ月経ち、
第2回目の神様との交渉が始まった。
これから地上げ屋っちのことは
お金の神様と呼ぶことにする。
前回同様に、
交渉前の雑談はかなり面白いネタを
話しまくったはずなのだが、
何故だか私の記憶からは消えてもうた。
お金の神様:
「どうでっか?
金額、決まりましたか?」
(とりあえず、人の良さそうな
顔を見せている地上げ屋=神様)
那旺:
「前も言ったけどさぁ、
1ヶ月経っても、そもそも
初めっからわからないって言ったよね?
何も考えられないものは、考えられないのだ」
お金の神様:
「豊岡さん、こう思ってくださいよ〜。
私がお宅さんとの交渉を最後に残したのは、
確かにお宅さんの交渉は難儀しそうと
思ったからなんやけど・・、
でもね、ここだけの話やけど、
最後に残したなりの理由がありますねん。
というのはですね〜、
先に交渉した人たちは、
なるべく少ない金額で収まるようにして、
最後にお金の余裕を持たせたかったんですぅ。
最後になるお宅さんになるべく多い
金額を取っていただきたいと思いました。
そうしたいんです。
ですから遠慮なく言ってください。」
那旺:
「ふ〜ん、ホント??
怪しいな〜?
また上手いこと言って、
善意を見せときながら、
心の隙をつくつもりやないの?
女房と子供3人と母親を養っているとか、
好印象なことを言っとるけどさ、
本業はヤクザな生き方をしている
んじゃないの〜?」
お金の神様:
「よしてくださいよ〜。
私は本当に真面目な人間なんです、今は・・。
で、ですねぇ〜、
なんでもいいからお宅さんの
考えを教えて欲しいんです。
なるべく誠意にお応えしますから。
わたしは早くこの交渉を終わらせたいもので。
例えば、
こんなにいい環境のところに住んで
いらっしゃったのに、
住み慣れたお気に入りの場所を
突然、訳の分からない奴が来て、
「出て行ってくれ」なんて言われたら、
辛いですよねぇ?
私はその気持ちがよ〜くわかるもので、
その辛さに私がお詫びとして応えるには、
お金でしか
表せられないじゃないですか。
それに、引っ越すとなると、
いろんな手間や、経費が掛かりますやろ。。
新しい住処を探すのも大変でしょうし、
役所やパソコンの整備とか諸々の手続き、
時間的負担はかなり多いかと思います。
本当にお気の毒だと思っているもので・・、
心の負担も含めてお金に換算して
欲しいんです。遠慮しないでください。」
那旺:
「マジですか?本当にいいの?」
っと、
そう言われて、純粋な気持ちで、
損害金額をシュミレーションしてみた。
もし、上の人の柔軟剤の臭さが
無かったとしたらどうやろか?
私はこのお気に入りの住居を出よう
とは思っていなかっただろう。
だから上の階の柔軟剤攻撃のストレスを、
全く考慮に入れないで計算してみると、
ありゃまぁ、とっても悲しいことでは
あ〜りませんか!
そっか、この負担と悲しみを
お金というエネルギーで換算する訳ね!
で、私は体に聞いてみたのだ。
体の感覚をよ〜く感じてみた後に、
セルフでキネシオロジーをしてみた。
で、換算するとイクラになるのか確認したのだ。
そうしたら、自分が想像していた
金額より遥かに高額が出てしまったわぃ!
(キネシさん・随分無理強いするもんだのぅ)
あれれれれ??
そっそそそんな〜、
キネシオロジーで聞き直してみたが、
何度やっても同じ金額だった。
お金の神様:
「どうでっか?
お決まりになりましたやろか?」
那旺:
「へへへ〜ぃ。絶対に言えへん。
だって地上げ屋さんが思っている
金額とだいぶちゃうもん。
だから、言えへん」
(絶対に言えへんからなぁ、みんな・・)
お金の神様:
「エェ??
私の考えている金額がいくらか
わかるんでっしゃろか?
わたし的にはかなり、お宅さんが満足いく
金額を準備しておるんですが・・」
那旺:
「うん、だいぶちゃうみたいよ。
だって地上げ屋さんの頭の上に
金額が書いているからわかるもん。
解っちゃうと図々しくて言えないよ
私だって、そんな強欲したいわけじゃ
ないけど、キネシオロジーが
いうからさ〜、
なんか頭のおかしい無責任野郎と
思われてもしゃないけど。
地上げ屋さんが、金額を出せ出せって
いうから、キネシで聞いたまでのことで。。」
お金の神様:
「キネシ??????
なんですか、それ?
占いでっしゃろか?」
う〜〜〜ん、ちとだけ・・
ちゃうねんな〜
(もうちょっと。。続く)
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