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(前回からの続き)

(初めての方はこのシリーズは⑦から
ご覧くださると流れがわかります。)

 

親友Kちゃんとは、
20数年前にご縁は繋がった。

次男の小学校時代の同級生の母だった
Kちゃんとは、

子供達が所属している野球チーム(超弱小)
の試合がある時の付き添いとか、
サッカーチームの試合の応援部隊とかで、

比較的暇な?(外でお仕事をしていない)
母ちゃん達の部類に入り、
2人はたいてい顔を出していた。

私は、夏は暑いし冬は寒いし・・(当たり前だけど)
そんな中で運動をしている子供たちには
申し訳ないが、見学はとりあえず義務で行っていた。

しかし、隣で応援しているKちゃんは、
どの子も可愛いようで、目を細めて
応援している。

「がんばれ~~~」って。

ダウンロード (5)

(みんながんばれ~

 

私はそんなKちゃんを見ている方が
よっぽど面白かった。

 

一方で、ど素人のくせに
伝統深く強豪であったバレークラブチームに、
恐れ多くも入部してしまった二人。

Kちゃんの方が少し先に入っていて、
当時は9人制だったもので、

バックポジション・・つまりレシーバー
として、新人の二人はバリバリしごかれた。

どうやら久々の新人の様なので、
期待されてか、

先輩たちから手ぐすねを引いて、
ど素人の私達は可愛がられた。

 

images (5)

(あ~たたち、しっかりせ~
アタ~ック ビシバシ

 

ゼーゼーしながら、準備運動だけでも、
結構激しい筋トレから始まる。

 

キャプテン:
「下手くそ!よくそんなど素人のくせに、
うちみたいなチームに入れたわね!

ポジション欲しいなら、
ド根性出して勝ち取りなさい!」

 

その頃の私は、ちゃんと社会の常識や
醜い概念に例外なく捉われていた。

戦い、羨望と嫉妬、根性・・・、
ヒットする言葉も⇒打ち負かす、負けてなるものか!

的な言葉は私にやる気をもたらした。
そして、「人生をかけてバレーに取り組むべき」
みたいな変な忠誠心みたいなノリが私にはあった。
それに比べると、Kちゃんは、

Kちゃん:
「なんで、そんなにポジションを
欲しがる必要があるの?

私は身体を動かしているのが好きだから、
やっているのに、

勝つとか勝ち取るとか、
そんなことは全然ピンと来ないわ。

欲しい人がとればいいじゃない。

私は好きなことしかしたくないし、
痛いのも嫌い!」

って、よく飲み会でも先輩に言い返していた。

キャプテン:
「あんたって本当に馬鹿ね!
あんたみたいな甘ちゃんで世の中なんて
とても生きられないわ。

だからあんたみたいな奴と一緒にいる人は
大変になるのよ。
あなたのその我儘な態度によって。。」

 

今の私ならわかる
キャプテンの言っていることそのものが
投影だということを。

 

Kちゃんは、そんな風に言われても、
一切引かなかった。

私は、Kちゃんも大人になって、
いい加減に要領よく対応して誤魔化して
おけばいいのに・・。

・・と、不憫な気持ちにもなるし、
かと言って、羨ましい気持ちもないわけ
ではない。

でも私は、あんなに言われるのはごめんだ。

で、私はこの時もさらに今後もずうっと、
戦い、比較、嫉妬やいじけと人生を共に
することを選んで生きて行くことになる。

それから何年かして、
Kちゃんは突き指をしたのがきっかけで、
痛いのは嫌いと言って辞めた。

結局私も、8年くらいは頑張ったが、
最終的には幼稚極まりないポジション争いとか、
ヒイキとかのエグさに耐えられなくなり、

バレーチームから身を引いた。

組織における醜い勢力争いは、
この時ばかりではない。

私の心が戦いや比較をやめない限り、
この連鎖はきっと終わらないのだろう。
全て分離の恐れがそれをやめさせない。

世界中に当たり前に起きていることだ。

今はハーブデトックスをして、
「戦いの脳みそ」がこぼれ落ちてしまった。

これについてはこのシリーズが終わったら
掲載することになるかも。

 

今日はこれでおしまい。また次回。。 

 

******************************

【4次元セミナー(変な人の為のon変なセミナー)

開催日:7月17日(月曜日:祝日 海の日)

時間: ※13時半~16時(ご注意!)

開催場所:清澄庭園
大正記念館

(都営大江戸線・半蔵門線「清澄白河駅」下車徒歩3分)

料金:6,000円(税込)

参加申し込みはこちらへどうぞ〜

4次元セミナー申し込みフォーム

 

四次元セミナー 懇親会のご案内

 

日時: 平成29年7月17日 17時〜19時頃

会場: 清澄庭園より徒歩圏内を予定

会費: 1500円(当日会場にて承ります)

 

詳細について(6月18日のブログ)は、こちらへ

※懇親会については、お陰様でブログ公開日に
20名の定員に達しましたので受付を終了いたします。

ただ、まだ開催場所を決めた訳ではないので、
ご希望に添えるかどうかはわかりませんが、
ご希望の方は個別にメッセージくださいませ。

cuore.nao@gmail.com

 

 

今日は二つのお知らせがあります。

 

4次元セミナー再募集

 

今年、1月28日に4次元セミナーの申し込みを開始し、
2月11日に締め切りをしました。

 

が〜〜〜〜〜、

 

ところが、なんなんでしょうね〜。
今日から再募集することに決まりました。

 

早々に申し込んでくださった方々には
感謝と共に申し込みを急がせてしまい、
大変申し訳ありませんでした。

今回の再応募は、
人数が集まらない・・とかいう
事情では全くなく、

もう少し「潜在的に集まるべき人」に
来ていただくようになったためです。

 

 

「潜在的に集まるべき人」・・と言われてもね〜。。

 

例えばこんなキーワードはいかがでしょうか!
     

「和する」「龍神」「日本」

「全体」「変な人」「インディゴチルドレン」

「うねり」「運」「先祖」

「今やらずしていつやる!」

 

こんなキーワードであなたの心にヒットし・・

ピンと来た方は、
是非ご参加くださいませ。

 

4月に開催したランチ会も、
フランス料理を食べるだけの集まりのはずが、

なんとまぁ、貸切になり〜の・・で、
ミニ4次元セミナーに行き着いてしまいました。

ミニだけど、エネルギーはデカかった。
皆んなで目がぐるぐるものでした〜。

 

ダウンロード

(あれまぁ、私は誰?ここは何処?)

 

では、4次元セミナーってどんなセミナー顔

 

ぷぷぷ。。(意味不明)

 

う〜〜〜ん、言えね〜な〜顔

 

ダウンロード (1)

(理解を超えちまったセミナーさ)

 

【4次元セミナー(変な人の為のon変なセミナー)

開催日:7月17日(月曜日:祝日 海の日)

時間: ※13時半~16時(ご注意!)

開催場所:清澄庭園
大正記念館

(都営大江戸線・半蔵門線「清澄白河駅」下車徒歩3分)

料金:6,000円(税込)

※前回お伝えしていた開始時間は13時より
開始と伝えていましたが、13時半からになりましたので、
ご注意くださいませ。
それによって、入室時間は13時20分からになりました。

 

4次元セミナー申し込みフォーム

こんな方にオススメいたします。

変な事好きな・変な貴方は参加資格があります。(^-^)

私は変じゃない!と強く思っている人も十分に変参加者のはずです。(^^)

変な事好きの・変な貴方の友達も、参加するに十分な変保有者ですから誘ってあげて下さい。

ともかく、このメッセージを見ている限り変保有者のはずです。

 

こんな方は何をおいても優先的に来てください。

日本が大好き!

なんの為に私は生まれて来たのか?
なんだかわかんないけど、
「わたし・・役に立ちたい」って、突き動かされる!

今、一歩人生が足止めされている!

龍とかスピリチュアルとか、
そんなのちっともわかんないんだけど、
なんとなく心に触れるものだから・・覗いて見たい!

      

こういった嗅覚があるだけでOK。
解決していきましょう!

 

魔法学校で、2,000万〜3,000万(考えたくない)
使っちまって、

トップまで昇ったからこそ
この4次元セミナーの価値がわかる。

たった6,000円で秘儀を使うぞ!と決めた。。
(私じゃなくて上の人達が天使ちゃん

 

期限は今日から7月9日24時までです。

 

参加申し込みはこちらへどうぞ〜

4次元セミナー申し込みフォーム

 

*******************

 

四次元セミナー 懇親会のご案内

 

日時: 平成29年7月17日 17時〜19時頃

会場: 清澄庭園より徒歩圏内を予定

会費: 1500円(当日会場にて承ります)

 

参加申し込みはこちらへどうぞ〜

懇親会参加:申し込みフォーム

 

※尚、会場の都合上、先着20名様までの参加とさせて頂きます。

 

遠くはアメリカ・ニュージーランド・種子島・北海道
(龍さんもご一緒に)よりお越しくださる
同窓会みたいなセミナーですので、

懇親を深めた方がいいとのこと。
(いったい誰が話しているんだ?)

「あなたとあなた」がたった1度出会っただけで、
連れて来た龍同士で勝手に・・

「ホラ!いちゃいちゃ」と、
デートしているという噂もちらほら聞く。

そんなこともしてあげたいので。。
(那旺さん・・言っていること・・絶対変です)

 

てな訳で、ふるってご参加くださいませ〜。

 

 

(前回からの続き)

 

このお話は、このシリーズ⑦から始まって、
今日はその先になります。

 

親友のKちゃんは、
9年前に乳癌の第一段階と言われてからと
いうもの、

家族を含め、沢山の人から
初期の乳癌なら切除すれば90%は完治する
んだから、手術をするように再三勧められていた。

カトリック信者であっても、
命を永らえるなら手術もすれば輸血もするでしょ?

・・・・・っと、思うのだけど、
Kちゃんは頑なに断り続けた。

Kちゃんの姉は、敬虔なるカトリック教徒の
シスターなのだが、

姉のシスターの勧めも、
神父様からの勧めも、
どんなに説得されても承諾しなかった。

私としては、
そこまでのところはKちゃんに共感できるのだ。

何故ならば、私だって同じ立場になれば、
きっと手術をしない選択をするからだ。
体にメスを入れるのは、なんだかんだと言って、
良いこととは言えないし、

それに抗がん剤治療や
放射線治療をするのは、絶対に嫌なのだ。

免疫を抑えていく治療なんて、体をなんと
思っているんだい!と言いたくなる。

普通に考えても理解できない。

っと、講釈を垂れ流しても、しゃぁないので、
話を元に戻しますが・・。

 

びっくりなのは自然治療の方法を
私や娘に教えて貰えているのに、
Kちゃんがそれさえも拒むのはなんなのか!

 

死にたい顔わけでもなかろうが、
生きたいわけでもないようで、
かと言って、生きる意欲が無い訳でもなく、

 

 

う〜ん顔・・わからぬ。。

 

彼女の生き方の師匠である聖書
教えって、いったいなんなんやろか???

 

Kちゃん:
「哲(次男の名前)がね、だいぶ前に
なかなか良いお話をしてくれたんだ〜。

那旺ちゃん、これ、知ってる?

・・・インディアンに伝わる言葉でね、

『人が生まれて来る時は、泣きながら生まれて来るけれど、
でも迎える周りの人たちはみんな笑っている。

人が死ぬ時は、見送る周りの人たちは泣いているけれど、
死んで行く者は、笑って死ぬ』

ってはなし。。

 

この世に産まれ、生きていくには辛いことがあるけど、
でも、やっとお迎えが来て、
神のもとへ旅立つのは、本当に
幸せなことよね。

だからそれを知っているから最期に笑うのね。」

祈り

(イエス様。私をお導きください)

 

・・・次男もなかなか良いことをいうなぁ。
愛いやつめ。。

 

良い子

(なでなで 182センチの次男)

 

 

私は小学生5年生から2年間、
プロテスタントの日曜学校に
1度も休まずに通っていたことがある。

 

今気がついたが、このシリーズの①に登場した
高校時代の先輩が、

この日曜学校に誘ってくれた人だった。

面白いなぁ、こうやって繋がるわけね。

 

日曜学校も高校時代の音楽部入部も、
私はどちらも気が進まず、
無理くり誘われて仕方なく入ったはずだ。

 

でもこの小学生時代に
イエス様の存在や教えを受けていなかったら、
私を苦しめさせた、「いじめ」に耐えるには、

限界があったかもしれない。

そういう意味で、私の心の支えになったのが、
聖書の教えであったことに、間違いない。

しか〜し、いやいやながら行っていた教会なので、
殆どその教えを今は覚えていないし、
新約聖書もいつの間にか無くしてしまった。
(はっきり言って捨ててしまったのだろう)

 

それに比べてKちゃんは、両親共にクリスチャンで、
生まれながらに洗礼を受けている。

聖書の教えを人生の生き方として学び、
神の教えを忠実に守っている。

実は私は、宗教はあまり馴染めない。
そこまでどっぷりつかれないからだ。

 

ただ、私がなんでこんなに
敬虔なるクリスチャンであるKちゃんに
惹かれたのかということが全ての鍵なのだ。

 

ダウンロード (4)

(あなたの何かが私を惹きつけるのよ

 

(まだ続く)

 

 

 

(前回からの続き)

 

今回も私の親友Kちゃんの話が続いています。
※(今日からご覧いただいた方は、
「私に影響を与えた人⑦⑧」からご覧くださいね)

 

「私が癌になったのって、亭主の
煙草のせいじゃないかと思っているんだけど・・
それしか原因が見当たらないんだ~」

 

とKちゃんは言っていたが、
私は一つだけ気になる事があった。

 

その前に、やっぱりこの人・・

 

やっぱり変なんです。

 

ダウンロード (2)

(も~、絶対にあり得ない。。)

 

というのは、

もう、9年くらい前になるでしょうか。
Kちゃんから連絡を貰って、

その時の話が、乳癌を宣告されたという
報告だった。

私にとって、「癌」という病は
ある方法を選択すれば、
いとも簡単に完治すると思っていたので、

彼女にその方法を伝えれば言い訳で・・、

だから、話を聞いても、ちっとも驚かないし
心配もしていなかった。

 

Kちゃん:
「乳癌が見つかってね、
まだ初期の癌で小さいから、手術をすれば
90%は治るらしい。

でも、私は他人の血も入れたくないし、
それに痛いのは嫌だし、
薬みたいな異物も体に入れたくないんだ。

それに、人間、死ぬときは死ぬしね。

それより、あ~~私もやっと許されて
神様のもとへ帰れるんだって思うと、
わくわくするの。

死ぬのなんて怖くないし、
手術して少しでも命を永らえようという
発想が、そもそもないもん。」

 

那旺:
「そうは言ってもね、Kちゃん。

聞いてよ。

私が勧めている方法は、
身体に異物もいれないし、
本当に自然に回復するのよ。

今まで殆どのひとが良くなっているんだよ。

もし、お金の心配があるのなら、
私が払うし。

騙されたと思って試してよ。
私、Kちゃんに死なれたら困るもん。
寂しいし。」

 

Kちゃん:
「ありがとう。
那旺ちゃんの気持ちはわかるけど、
私、本当の本当に自然じゃなきゃ嫌なの。

自然というのは、何にも手を加えないこと。

今のままで・・、そう・・それがいいの。

神様が命をお与えくださり、
それがこういう形で終わるのなら、
私はそれを有難く受け入れるわ。

それが私の選んだ道なのね。」

 

Kちゃんは、決めたらテコでも動かぬお人
だということは重々承知している。

 

 

「でもね、Kちゃん!」

 

ダウンロード (3)

(ちゃんと、聞いてよ。お願い

 

と私が今回は引き下がれぬと思っていうと、

 

Kちゃん:
「私の気持ちは変わらない。
神の子であるイエス様のもとへ行けるのを
私は喜んでいる。

これが、わたしの信仰なの。」

 

もう、それを出されちゃ、わたしゃ何にも
言えまへん

 

そして、私は何にも出来ないまま帰る羽目になった。

 

でも、まだ癌は小さいんだから、チャンスはあるな!

と、私は高を括っていた。

 

Kちゃんの長女も何とかお母さんを説得
しようと、自然療法を探していた。

いろいろ調べて、NK細胞で治療する先生を
探し出し、治療院に連絡をとったが、

治療するには順番があるようで
相当先まで待たねばならない。
その頃、その先生は海外に出向いていたそうで、
海外にいらっしゃった先生に直接オファーをとり、
Kちゃんに治療をしてくれる算段まで持っていった。

 

ここまで長女が心配してくれたら、
その治療・・やるでしょ???

ところがどっこい、やっぱりKちゃんは、
断った。

 

Kちゃん:
「やだ~あ、Mちゃん。
ありがとね。
でもママはいいの。

そんなに人気のある治療法なら
他にもやりたい人がたくさんいるでしょ?

ママの分をその方たちが優先できるように
してあげて欲しいわ。

だって、私の中にもNK細胞はある訳で、
何も外から移植みたいな事なんて
する必要はないでしょ。

私はこれから自分でNK細胞を増やしていくことにしたから、

家族が少なくとも私のNK細胞を減らすような
ストレスを与えないでくれたら
私はそれが一番の幸せなのよ」

 

も~~~~~~~う、

 

images (4)

(も~この人にあっちゃぁ・・
も足も出やせんわい

 

Kちゃんの・・、

バカバカ・・顔真っ青
私は死なれちゃうのが嫌なんだよ~
顔

 

(続く)

 

 

(前回の続きです)

Kちゃんは次男の小学生時代の同級生の母であり、
私にガッツが有った時代のバレーボールチームの
新人同士であり、

親友と呼ぶに等しい人となる。

親友と呼ぶに等しい人・・って、
「ナニコレ・・回りくどい言い方をしているよなぁ」
て書いておきながら思った。

「親友」と定義した時点で、
他の友人との親しさをランク付けしてしまうみたいで、
少しだけ抵抗が有った。

だから、今までKちゃんを「親友だ」という
位置づけもせずにいたが、
ここで敢えて「親友」といって紹介したい。

大人になってから親友を作るなんて、
なかなか難しいと思っていたけれど・・・、

これまた思うに、

一緒にいた時間や、
思い出の多さとかが絶対なる信頼関係を
作るわけじゃないんだな~って。

いかに自分をさらけ出しても、
どんなに世間にみっともないことをしたとしても、

ただ、ありのままの自分を認めてくれて
受け入れてくれて、

そして質の高い時間をいかに共有できたかが
重要であり、

出来ることなら似たような価値観で、
互いが同じ方向に向かって行けているのなら、
とても楽しい事だろう

 

images (1)

(お帰りなさい。いつも私の心の中にあなたの
居場所はあるんだよ)

 

Kちゃんとは、10年近く会っていなかったけど、

10年会わなかった間に、
私が色々とアホなことをしてきたストーリーを、
言いにくい事も含めて素直に話せたものだ。

「那旺ちゃんが幸せならいいよ。
それで十分だよ」

って、Kちゃんは優しく微笑んで
新しい私を招き入れてくれた。

 

images (2)

(あなたが幸せならそれでいいんよ

 

先週、次男と一緒にKちゃんの家に
行ってきた。

次男とKちゃんが会うのは、
20年ぶりになるだろうか。

Kちゃんは、前よりももっともっと、
幸せになっているように見えた。

パワーと輝きと充実感が感じられる。

次男もきっと同じように見えた事だろう。
明るい表情や張りのある声を聞いただけで、
誰が彼女をステージ4の乳癌と骨まで全身転移した、
癌患者なんて、思うだろうか。

 

Kちゃん:
「4月にさぁ、いい加減この私もお別れだわ!
って
思ってね、

救急車で運ばれて覚悟を決めたんだけど、

だって、今までにない痛さだったから、
気を失いかけたのよ。

でも、普段薬飲んだことが無かったから、
一番弱い痛め止めが効いちゃってさ、
復活しちゃったわ。

緩和ケアの医者もびっくりよ

こんなに元気な末期患者なんてあり得ないって。

噂っていつの間にか広がるもので、
広島から友人達が最期のお別れに
続々と来ちゃってさ、

こんなに元気なもんで、
お部屋が個室だったから、
6~7時間くらいお喋りして帰ったよ。

まるでサロンでお茶会みたいになったから
楽しかったわ。
みんな、拍子抜けしてた~。(ワッはっはっは

それにしても那旺ちゃん流石だね、
私が退院したら直ぐにメールが来たからさ。
こうやってちゃんと分かるんだね!

私、裸とかも見られるのが嫌だから、
看護師さんが着替えとか入浴のケアとか
してくれるというのに、

断っちゃってね。
看護師さん、やることないって言ってた。

自分のことが自分で出来なくなったら
神様に召し上げてくださいって頼んであるからね」

 

・・・・こ~んな調子です。

 

「階段は降りるのに一苦労になってきたよ。
先日、主人と車椅子でラーメンを食べに行ったら、
お店の人に、『足を骨折されたんですか?』

って、聞かれたから、

『これでも全身の骨まで転移した末期患者なんですよ~。』

って答えたら、

お店の人は、どうやってリアクションしたらいいか
分からなくなったみたいで、慌てさせちゃったよ。」

 

まさに、昔のKちゃんのまんまです。
彼女は全く変わらない。
一貫しているのだ。

 

「こうやって主人も退職したから、
一緒にいてくれて、最近は食事の支度も
任せちゃっているんだ。

助かるわホント。。

ご縁ね。この人で良かったって思ってる。

那旺ちゃんちに1回だけ家出をしたもんね!

あの時、ベルを押したら旦那さんが出てきて、
那旺ちゃんはメリーちゃんの散歩に行っていたのに、

那旺ちゃんの旦那さんは、扇風機をあててくれて、
冷たいものも出してくれて、・・・

私を追い返さなかった。

那旺ちゃんが反対の立場だったら、
家の主人だったら、何も対応なんてしなかっただ
ろうに、

何にも言わずに受け入れてくれて、
私、あの時の恩は忘れないんだ。

で、嫌な顔一つしないで、
なにも聞かずに泊めてくれた。。

私、本当に嬉しかった。」

 

彼女からこの話は何度も聞く。
隣で一緒に煙草を吸いながら聞いている
旦那さんも、

そんなことあったなぁ風で、
聞けるような態勢になっているようで・・・。

 

Kちゃん:「この人こうやってタバコ吸うじゃない?
私が癌になったのって、
煙草のせいじゃないかと思っているのね。

他に、癌になる理由がないからなぁ~」

 

那旺:
「確かに・・今時遺伝って~のも、
古い科学の話だしさ、

Kちゃんが性格的に癌になるタイプとは思えない
って私も思っているんだけどさ~」

 

と、隣のソファーで一応換気扇を付けながら
煙草をくゆらせる亭主を二人で見る。。

 

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(アノヒト・・ハンニンっすか?疑惑。。)

 

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(聞こえないふりの亭主

 

那旺:
「いや、一つだけ気になる理由があるんだ~。

今更ねぇ、理由を知ったり犯人捜しをしたって、
どうなる訳でもないんだけど、

私はそれが怪しいって思っているの。

だから、検証のために今からインタビューするから、
答えてくれる?」

 

Kちゃん:
「もちろんよ。。なんでも聞いて!」

 

(続く)