(前回の続き)
仮に自分が死んだ事に気付かない霊が
7割いるという話を信じたとして、
その7割の霊体って〜のは、
成仏出来てないっちゅう意味なんか?
うーん、どうもそうらしい。
(と、何気に一瞬、
どなた様かと電話交換してもうたわ)
(次郎君。何人の彼女と電話を
しとるの〜?)
と、なるとじゃよ、
7割の霊さん達は、
この現界に残っていらっしゃるってか?
(霊さん!貴方の進退は、
いったいどないすんねん)
そう言えば、うちのアシスタント君と
駅近くを歩いていた時、
彼、相変わらず変な事を言っていたなぁ。
御嶽山駅から10秒の所に、
スーパーオオゼキがあるのだけど、
アシスタント君:
「那旺さん、店舗から外にはみ出して
売っている食品は、買わない方が良いよ。
エネルギーが無くなっているからね」
私:
「またー、アシスタント君、
唐突に変な事を言うねぇ。
何言っとるか、意味が分かんないわー。
でも、なんで?
野菜に日が当たっちゃっているから?」
アシスタント君:
「いえいえ、店の外に陳列された
野菜はね、
浮遊霊が野菜のエキスを吸ってはるから
野菜のエネルギーがスカスカなんや」
私:
「えっ?それじゃあ、
バレない事をよそに無銭飲食やん。
ズル」
アシスタント君:
「浮遊霊を浮浪者と似ていると
捉えれば、
那旺さん、何となく雰囲気を
掴めるかな?」
私:
「確かに私が浮浪者だったら、いくら
誰にも気がつかれなかったとしても
お店の中に入ってまでは、
ちと食べ難いかもな。
やっぱり、サササッと店頭に
並べられている物を、
拝借しちゃうと思うなぁ。」
こんな話を聞いちゃってから、
私は店内にある品物しか
買わなくなったのだ。
言い掛かりかもしれないが、
何となくこの話が妙にしっくり
来てしまいました。
<続く>