魔法学校の
野宿二日目の深夜になりました。
さっき毒蜘蛛に刺されて、
顎が小型マウスの様に掴めます。
このまま毒が、脳まで到達したら、
ヤバいかも。
今こそ、靈氣師範の腕の見せ所。
かつて、私はこんなに集中して
靈氣をしたことが有りませんでした。
2時間くらい真剣に手当てをしまし
たところ、パンパンに腫れていた
顎が、少し緩みが出てきたようです。
これで峠は越えたようです。
鏡があったら、心が憂いて、却って
治る気力も失せたかもしれないが、
今回の場合は、鏡が無くてよかったぜぃ。
間違いなく、
アントニオ猪木君だもんね。
「1.2.3.ダー」
顎の方の峠は越えたけれど。。。
↑演歌のタイトルじゃないけれど、
雨が降って参りやした。
また、樹の下につま先で立ちます。
今日は、昨日の雨よりは強いです。
しばらくすると、樹の下でも身体は
濡れてしまった。
副校長の命令を聞いて、
あの時、傘を手放した自分が
恨めしい。
こうなったら霊能力を使うしかない。
「頼もう~~。お静まりやす」
すると、雨はピタリと止んだ・・。
幼稚園の頃、晴天の日にベランダで、
雨乞いをしたことが有る。
あの時と正反対だけど・・・、
同じことが起きたわぃ。
偶然か??
この際、そんなのどっちでも
いいのじゃ。
「すまぬ、かたじけない!」
っと、私は、形が有るようで
無いものにお礼をいった。
黒田官兵衛になった気分っす。
私、官兵衛さまのファンです。
そして、野宿3日目の朝日が昇った。
水は、200CCしか飲んでいない。
<さらに続く>
※みなさん、長~いシリーズを
続けて読んでくださってありがとう