遠くに見えるでしょ?「自由の女神」が![]()
”ニューヨークに行く”
というと、
友人やクライアントさんは、
「羨ましいな~、楽しそうね~」
「面白いお土産話を聞かせてね?」
と、言ってくれたけど、
私はなぜだか素直に
「うん」
と言えなかった。
そんなあいさつ程度の
友人たちの言葉なのに、
なぜに私はこういうのだろう。
私:「たまたま行くことになったけど、
本当はあんまり行く気がしない。」
友人:「じゃ、何でいくの?」
と問われると、
私:「あんまり考えていなくて、
たまたま、
そういう運びになったから・・」
と愛想の無い返事をした私。
(これってどこか逃げている感。
子供みたいっすね)
私のこの感覚やこの対応は、
確か中国に出かける時も同じだった
のを今になって思い出す。
「面倒くさい、行きたくない」と
言いながら、
あの時は結局流れに逆らえずに
私は中国に行ったのだ。
(この中国事件については、テーマ
『霊能者シリーズ』をご覧くださいませ。)
何だかわからないけど、
「行かねば!!」と思うと、
状況的には新しい事を学べる喜びが
有るはずなのに、
横隔膜の奥の方が
グググっと重くなるのだ。
「その感覚に口があるとしたら
何といっていますか?」
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これはカウンセリングで
フォーカシングのテクニックとして
使う問いかけなんです。
その問いかけに私の横隔膜が
答えるならば、
「勉強に行くことには間違えないが、
他にもミッションがある(ような)ので、
行かなきゃならない。。
多分、でも重いっす。」
ヴぁあああ~!
何か得体のしれない大きな重圧が・・
自分の事は分かる様で
わかんないのだ。
さて、ここからが前回の続きですが、
空港に着いた途端に
デカい黒人に親切そうに近づかれ、
結局、親切どころか詐欺でして、
2~3分の駅までの送迎をする
空港の職員の様な顔を見せながら、
まったくのでたらめで15分程車に
乗せられて180ドルもぶん取られた
話しでした。
キャリーバックは乱雑に扱われた
お蔭で、ちょっと触ると取っ手が折れそうです。
かと言って、取っ手を収納することも
出来なくなりました。
新品ピカピカのキャリーバックなのに、
取っ手なのに、なのに、なのに・・
(那旺はん、気持ちは分かるがしつこいよ)
取っ手に触れないこのもどかしさ![]()
ふにゃ~ご~![]()
キリスト教徒・・じゃなくて、
NY詐欺の洗礼を受けちまったが、
エッヘン!気を取り直して~と、
(直ぐに立ち直る)
更に話を進めます。
あの、驚愕の宿→
(この時はまだ多少なりとも希望はあった)
に向かいます。
ニューヨークの地下鉄って、
メインの駅のほんの一部しか
エレベータもエスカレーターも
ござんせん。
取っ手が突きだしている
重いキャリーバックを、
ヨイショ
ヨイショ
て言いながら、
階段を上ります。
もうこれで何回階段を上った
でしょうか?(考えたくないっす)
さて、驚愕の宿の最寄駅に着き、
スマホに住所を入れて検索します。
方向音痴、語学勉強不足には、
ほんまに有り難いツールです。
グーグルさんありがとう。
「う~~ん、この近辺とグーグルさんは
おせ~てくれているが、
何処やろか?」
と、地図と自分の位置を照らし合わせて
いるところ、
またもや強敵、黒人さん
が
ニコニコ
しながら声を掛けられ
ちまいました。
頭に山盛りの枝の束をのせて
(コレが黒人さんのお仕事らしい)、
「どこどこ?見せてみな!!」
ってスマホを見よう
とする。
「あ!もうすぐだよ。こっちカモ~ン」
って、あんなに重そうな枝を頭に
乗せながら、親切に誘導しようと
する。
(空港の時と一緒やんか)私と友人は、
「いいよ、いいよ
」っと断るが、
「come here!!」と
満面の笑みで促されるから、
そのままちょっと10メートル程
来た道を戻っただけで、
宿は見付かった。
余りにも入り口が狭すぎて見逃した
だけだった。
なななんと、1ドル
を
当たり前の様に要求してきた。
これをチップと呼んで良いのだろうか?
頼みもしないのに、10メートル歩いた![]()
だけなのに、
ちゃんとスマホ
が教えてくれているから、
「あんさんいりまへんのや
」と
言いたいが、
黒人は忙しい仕事の合間に
親切にしてやったのだと言わんばかりに、
「1ドルちょだい![]()
![]()
」って、
顔は笑いつつせわしく手をだす。
私はこれまで生きていて、
日本人に無償でどれだけ
親切にされて来たのだろうか・・と
あっしは、回想する。

(あんなこともあった。
こんなこともあった。日本人に生まれて
来てよかったよ~~
)
改めて当たり前のことを当たり前に
気付いたのだった。
あ~ぁ、![]()
ここまで来たら仕方がない。。
気持ちはスッキリしないが、
この悪気もなく手を出している
黒人に1ドル渡した。
後で、しっかりものの友人に
そのことを話したら、
「そんな態度だから日本人は
バカにされるのよ。
ちゃんと断らなきゃだめじゃない! 」
あなたの仰る通りでこざいます。
これで、オレオレ詐欺にあってしまう、
じいちゃん・ばあちゃんの気持ちに
少し寄り添えました。
てなわけで、
こうやって私は驚愕の部屋に
これから入っていくのであ~~る![]()
(続く・ほなまた~)




