前世があるかどうかの議論はともかくとして、
前世は今世の姿(環境や悩みなども含めて)の相似形としてみることができる。

今抱えている問題が、前世を見てみるとかなりオーバーめに表現されている事が多い。

例えば、前世では自分が王様とか政治家、俳優等、今の人生よりは、かなり職業も派手だったりします。

仮に平民だったとしても、戦争の場面だったり、
時には無実の罪で処刑されていたりと、
かなり拡大されてドラマティックになることが多いんです。

そして、今の自分のエッセンス(個性、性格)をしっかり持ちながら前世の舞台を繰り広げていきます。

≪催眠状態について、一言≫

例えば催眠状態であっても、しっかり目は覚めていますから、
催眠中にトイレに行きたくなったら、途中で目を開けて用を足し、また戻ってきて続きの場面をこなすことができます。

たいていの方は、「何でこんな作り話が次々に湧き出てくるのかしら?」
と自分を疑いながらも、自然に前世のドラマに入り込み、
話し方までも、まるで役者のように滑らかに表現してしまいます。

例えば、いつも敬語で上品にお話をされるクライアントさんが、
前世で親分をやっていたりすると、
「ちぇ!おいらは、やってねーんだ!」等とドスをきかして話し出すのは、結構びっくりです。
まぁ、一番驚いているのは本人ですが…。ビックリマーク

「エッ、マジで私ってリアルな話し方しちゃってるわ~(◎-◎;)!!」
な~んて思いつつも、
感情的には涙が溢れて止まらなかったりするのです。汗
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ところで、前世でクライアントさんに関係の深い登場人物(父母、パートナーや子供、上司など)が出てくると、私はその人が何者なのかをしっかり確認していきます。

つまりここで、大事なことは、
前世の自分以外の登場人物が、今世の自分と既に出会っている人なのかがキーポイントなのです。

私はこう訊ねます。
「この目の前にいる人は今世で出会っていますか?

ちょっと見では、姿・形は違っていても、男女の違いがあったっとしても、
その瞳の奥をじっと探ってみてください。
笑い方とか、どこか雰囲気が似ている人はいませんか?」

    これが不思議にわかっちゃうんですよね。

なぜ分かるかというと、
『目は口ほどにものを言う』理由はちゃ~んとあって、
人は何度転生しても、瞳だけは変わらない。

男に生まれようが、女に生まれようが、白人だろうが黒人だろうが、
子供だろうが大人だろうが、
瞳の輝きは前世を引き継ぐ理由があって、

瞳は人間の魂を映し出しているのだ。サーチ

40代女性のクライアントさんで、プロポーズをされて半年間返事をするのを迷っていました。
前世療法を受けて、その彼が実は愛の深いお父さんだと判った途端に、
「私、彼と結婚します」と決断していました。

そんなもんなのです。
彼女が言うのには、彼の笑い顔、「目」が微笑んでいたのが、
決め手だったそうですよ。
2年経った今でも二人はラブラブです。

メデタシ、メデタシ。

私は、二人の人間の死に立ち会ったことがある。
二人とは、母と義兄のことです。

私はかつて父と母と義兄の看病をしました。
義兄は1年間くらいの闘病で亡くなりましたが、
父と母は長い闘病生活を送りました。

父親の方は検査入院のさなか、検査中に急変して事故の様になくなってしまいました。

父は1週間前には同窓会旅行に行ける程、かなり元気な状態でした。
しかし病院からは心臓が悪かったのだから何があっても仕方ないと言われ、解剖することもなく、原因の究明を果たさずして泣寝入り。

という訳で、父の死に目には(事故死に近かったので)会えなかった。

さて、父の話はともかく、死にゆく者の目に私は着目したい。

マザーテレサは「人間は、この世の人生の最期(死)の瞬間を、尊厳を持って迎えるべきである」と言っている。

マザーテレサは、虫や蛆に覆われて路上に横たわり間もなく死に絶えていく人を癒しの家に連れて帰った。
その死にゆく者の体を綺麗にし、抱きしめて最期の時を共に迎えた。
そして祈りを捧げてた。
それは死にゆく者に対して、尊厳を約束するためだ。

マザーテレサ曰く、人間は死ぬ寸前に光を観るそうだ。
神を観る目はさぞ眩しいのだろう。

私は母の目にも義兄の目にも同様の光を見つけた。
死の瞬間、母も義兄も遠くを見つめ、その目は徐々に薄くなり、最後は確信をもったような凛とした目虹になって微笑んで瞼を閉じた。

まるで何かに気付いた様に、その瞳は美しかった。

人間の誕生と死は、光そのものであり、魂の出入り時と言う意味では最大のイベントである。

でも、イベントはこの二回だけではないと私は何となく判ってしまった。
人間の「気付き」→この時も死にゆく時と同じような瞳になる。

私はカウンセリングが佳境に入った時に、この瞳に何回も出会い、立ち合い人になっている。
瞬間的な覚醒とでも言うか、一瞬、気を失ったかのような目になり、その後、瞳が少女漫画のようにキラっと輝く。
私の言語では、このことを「瞳孔が開く瞬間」と名付けている。

人間の誕生と死に立ち会えた時は、本当に感動的です。
同時に、カウンセリングの仕事は、私にとってVIPな映画を観させていただいているようなものなのです。
クライアントさんに感謝です。

※次回は、催眠療法(前世療法)で、なぜだか前世の登場人物が現世の誰だか分かってしまう訳をお伝えします。