(前回からの続き)
今回も私の親友Kちゃんの話が続いています。
※(今日からご覧いただいた方は、
「私に影響を与えた人⑦⑧」からご覧くださいね)
「私が癌になったのって、亭主の
煙草のせいじゃないかと思っているんだけど・・
それしか原因が見当たらないんだ~」
とKちゃんは言っていたが、
私は一つだけ気になる事があった。
その前に、やっぱりこの人・・
やっぱり変なんです。
(も~、絶対にあり得ない。。)
というのは、
もう、9年くらい前になるでしょうか。
Kちゃんから連絡を貰って、
その時の話が、乳癌を宣告されたという
報告だった。
私にとって、「癌」という病は
ある方法を選択すれば、
いとも簡単に完治すると思っていたので、
彼女にその方法を伝えれば言い訳で・・、
だから、話を聞いても、ちっとも驚かないし
心配もしていなかった。
Kちゃん:
「乳癌が見つかってね、
まだ初期の癌で小さいから、手術をすれば
90%は治るらしい。
でも、私は他人の血も入れたくないし、
それに痛いのは嫌だし、
薬みたいな異物も体に入れたくないんだ。
それに、人間、死ぬときは死ぬしね。
それより、あ~~私もやっと許されて
神様のもとへ帰れるんだって思うと、
わくわくするの。
死ぬのなんて怖くないし、
手術して少しでも命を永らえようという
発想が、そもそもないもん。」
那旺:
「そうは言ってもね、Kちゃん。
聞いてよ。
私が勧めている方法は、
身体に異物もいれないし、
本当に自然に回復するのよ。
今まで殆どのひとが良くなっているんだよ。
もし、お金の心配があるのなら、
私が払うし。
騙されたと思って試してよ。
私、Kちゃんに死なれたら困るもん。
寂しいし。」
Kちゃん:
「ありがとう。
那旺ちゃんの気持ちはわかるけど、
私、本当の本当に自然じゃなきゃ嫌なの。
自然というのは、何にも手を加えないこと。
今のままで・・、そう・・それがいいの。
神様が命をお与えくださり、
それがこういう形で終わるのなら、
私はそれを有難く受け入れるわ。
それが私の選んだ道なのね。」
Kちゃんは、決めたらテコでも動かぬお人
だということは重々承知している。
「でもね、Kちゃん!」
(ちゃんと、聞いてよ。お願い)
と私が今回は引き下がれぬと思っていうと、
Kちゃん:
「私の気持ちは変わらない。
神の子であるイエス様のもとへ行けるのを
私は喜んでいる。
これが、わたしの信仰なの。」
もう、それを出されちゃ、わたしゃ何にも
言えまへん
そして、私は何にも出来ないまま帰る羽目になった。
でも、まだ癌は小さいんだから、チャンスはあるな!
と、私は高を括っていた。
Kちゃんの長女も何とかお母さんを説得
しようと、自然療法を探していた。
いろいろ調べて、NK細胞で治療する先生を
探し出し、治療院に連絡をとったが、
治療するには順番があるようで
相当先まで待たねばならない。
その頃、その先生は海外に出向いていたそうで、
海外にいらっしゃった先生に直接オファーをとり、
Kちゃんに治療をしてくれる算段まで持っていった。
ここまで長女が心配してくれたら、
その治療・・やるでしょ???
ところがどっこい、やっぱりKちゃんは、
断った。
Kちゃん:
「やだ~あ、Mちゃん。
ありがとね。
でもママはいいの。
そんなに人気のある治療法なら
他にもやりたい人がたくさんいるでしょ?
ママの分をその方たちが優先できるように
してあげて欲しいわ。
だって、私の中にもNK細胞はある訳で、
何も外から移植みたいな事なんて
する必要はないでしょ。
私はこれから自分でNK細胞を増やしていくことにしたから、
家族が少なくとも私のNK細胞を減らすような
ストレスを与えないでくれたら
私はそれが一番の幸せなのよ」
も~~~~~~~う、
(も~この人にあっちゃぁ・・
手も足も出やせんわい)
Kちゃんの・・、
バカバカ・・
私は死なれちゃうのが嫌なんだよ~
(続く)