<前回から続く>
ちょっと、
想像してみてください。
あなたは、今日めでたくも、
ご臨終の時を迎えました。
ようこそ、
霊界の世界へお越しください。。
手も足もちゃんとついているのに、
何でこんなに軽いんかな?
肉体って、
とんでもなく重たい乗り物に
わしは乗っていたんだ。。
と、さっきまで肉体のあった
感覚を忍んでみる。
「あっちに行ってみよ!」ッと
思っただけで、
直ぐに瞬間移動できるこの感覚・・。
試しに、ぱたぱたと羽ばたいてみちょる。。
波平さん、おパンツ一丁でお気楽に!
便利じゃのう~。
なんで、こんな便利な世界から
人間なんぞに生まれてくるのか?
意味不明じゃ。
おっ!
ちょっと先に、門が見える。
大そう面構えな門が・・・現れて、
近づくと、観音開きに門があいた。
ギギギギぃ~~
(なんだ、自動ドアじゃね~か)
恐る恐る歩いていくと、そこは
シ~ンとしている。
入ってみると、何にも無い世界。。
し~~~~~ん
無味無臭っす。
(人間界には絶対にありえない感覚)
何か変なの・・。
わたち・これからどうなります
んじゃろか?
と・・・。。
「お待んたせ
イタシヤシタ~~!」
怖い顔の割には、
とぼけた声を出すお方が現れた。
これが、噂のエンマ様。。
現実に、ほんまもんがおったわい。
これが現実??
どこが現実だか分からなくなっち
まったけど、
今ここに、わしの意識はある。
死んでも、わしはここにいる。
死んでも、
やっぱり意識ってあるんだ!!
結局死んでも人間って~のは、
止められないいんだ。
コレを魂っていうのかや?
と、
えんまのおっちゃんは、
「あんさん
無事に成仏
されましたんやな~。
おめでとさん!」
「おっちゃん、エンマ様ですよね??
「おめでとさん??無事に成仏って、
それって、どういうことなんで・・・?」
えんま:
「最近は成仏しない靈が多くなり
はりまして、
浮遊靈がめたクソ増えているさかいに、
こっちに来れ無い人が激増して
いるんよ。。
むかしと違って、かなり靈界の
人口も減ってるがな~」
って、??
どういうこと?
<続く>