「世にも奇妙な物語」って、
那旺さん、やけにもったいぶっちゃ
いませぬか?(視聴者の声)
前回の続きです~~~。
タロットを色々と展開させていくうちに、
突然、
成美ちゃんが高校3年生の時に、
「首から白いものが入られた」と言い出した。
(なぬなぬ???)
(白いのって、どうちたの??)
成美:
「あ~、あの時、私の首の・・ここのところから
入った正体が・・今やっと・・分りました。
白い服を着た私と同じ年くらいの
若い女の人の霊です。
そうです。あの時から私は体が病気がちになって
しまった。
この人・・・私の先祖です。
凄~い怒ってる。。
あ~~~~、ごめんなさい。
私の先祖が貴女に酷い事をしたのね!
本当に酷い。酷すぎる。
私の先祖があんなに醜い事をするなんて
ごめんなさい。。ごめんなさい。。」
(うぇ~ん。。ごめんなさい。。
先祖が・・・・・)
成美ちゃんは、恐怖と罪悪感と
悲しみの中に怯えていた。
私はその様子を観察するだけで、
じっと待った。
成美:
「貴女のその悔しい気持ち、
よくわかります。痛いほどわかる。」
那旺:
「むかし、何があったの?
この女性は何年くらい前の人なの?」
成美:
「もう150年くらい前のことです。
母方の先祖にあたる若い女の人です。
その女性はお嫁にきて働かされ、
虐められた挙句に
子供が出来ないという理由で家を
追い出されてしまったんです。
その後にまた次の嫁を貰い、
その人は男の子を産んだけれど、
その子を産んですぐに亡くなってしまった。
残された子供を育てなくては
ならなくなってしまったお婆さん(姑)は、
育てきれずに、
とうとうアキラ君という名の男の子を
口を塞いで殺してしまった。
最初に家を出された白い服を着た女性は、
その後の半生も辛いことばかりが続き、
「この家の子孫を7代まで呪ってやる!」
と言って、
藁人形を作り恨みながら一生を過ごしたんです。」
実は後で聞いてわかったのだが、
このストーリーは成美ちゃんの
叔母さんがすでにリーディングしていたそうで、
成美ちゃんも同じ光景をこの時のタロットによって
見る羽目になったのだった。
成美:
「那旺先生、この白い女性と小さな男の子は、
福島にあるお祖母ちゃんの家の居間で暮らしています。
男の子は居間でグルグル回って
遊んでいるんです。
私、前からあの居間には入れなかったんです。
とっても嫌な~感じがして。
その意味が分かりました。
那旺先生、私、夏休みになったら行きます。
この二人を救いに」
那旺:
「大丈夫なの??」
成美:
「はい、これは私がやらなければならない
ことです。先祖から託されたのだと思うんです。
うちの家系は子供が出来にくい上に、
代々男の子が生まれないのも
この白い女性の呪いのせいだと思うんです。
と言って成美ちゃんはまたカードに
集中した。
成美:
「私、必ず貴女を救いに行くから待っていて
ください。
必ず約束するから。
そしてうちの先祖の悪行をお許しください。
先祖に代わってお詫びいたします。」
成美ちゃんは丁寧に手を併せて、
深くお辞儀をした。
(その後も世にも奇妙な話はまだ続く)