<前回から続く>
バスでの野ションタイムの時に、
てしまったSさん。
下痢と嘔吐を繰り返し衰弱していく
Sさんに、お医者様から良質な漢方の
処方を貰っても、全く効かない。
そして、病院で診療をうけたSさんの
具合はさらに悪化し出した
霊安室の様な寒くて陰気くさい
病室に寝かされている。
生気の失ったSさんの顔を見て、
このままでは亡くなると思った。
お医者様も看護師も見当たらず、
放置状態。
何とかしなくては。
Sさんの下痢や嘔吐の原因が、
薬ではお手上げだろう。
この時私はまだ魔法学校には
行っていなかった頃だったけど、
霊能者の近くで、彼の除霊する
ところを何回も見ていたし、
憑依された人の人生や健康が、
どんなに辛いものなのかを聞いていた。
そして、
特に死靈より生霊の方が高度な技術を
使っていることも目の前で見たし、
霊能者のする除霊のサポートもさせて
貰った事があった。
霊能者の除霊を見ていて、たまに
めちゃ迫力が有るときもあった。
一体や二体くらいの霊なら
穏やかに除霊を行うのですが、
30体くらいの集団になってくると、
霊能者の顔は、
その時の厳しい顔は
際立つのだ。
「お前らのいるところではない。」
「去れ!」
って、一喝。
凄い迫力。。
ビビるでざます。
私が、今からそういうの・・・、
するってか?
いやいや、キャラじゃないっす。。
私、大丈夫かな~?
生きて無事に日本に帰れるかな?
先生は何故来てくれないんじゃろか?
そう言えば今朝、
気になった事があったなぁ。
<続く>