<えんまのおっちゃんの話から続く>
えんまさん:
「最近は成仏しない靈が多くなり
はりましてのう、
浮遊靈が増えているさかいに、
あんさんのいた世界に止まっておって、
こっちに来れてないんじゃ。。
むかしと違って、かなり靈界の
人口も減ってるがな~」
「って、??
どういうことにゃろ?」
えんまさん:
「死んだ後に、
三途の川にも来れないってことよ。
ここ100年前あたりから、
人間はたくさんの便利なものを
作ってきた。
そして、科学も進化し、一見、
成長しているように見えるけれど、
いやいや、魂レベルでは、
退化している。
どないするねんな~。
人間界における悪行には、
困ったものよ~。
さらに自殺者も益々増えてばかり・・・。
最近の人間どもは、
執着や魂の汚れががぎょうさんある
もんで、
魂のウエイトが重とうて、重とうて、
三途の川までも来れないんや。
言ってみりゃ、身体中にコールタール
がベットリ付いている状態の人間が
シコタマおるさかいに、
魂の肥満が起きておって、
ここまで上がって来れないんや~」
(ブーちゃん、運動しても魂の
ウェイトは落ちないんよ~)
死んでるおっさん:
「ここまで来れないって・・・、
すみません。おせーてくらさい。
ここに来れない人は、いったい
どこに行くんですか?」
えんま:
「気ぃ~つかんかったんか?
あんたがさっきまでいた世界に
一緒におったやろ?」
死んでるおっさん:
「私がいた世界って?
死ぬ前にいた世界って言う意味?」
えんまさん:
「ピンポ~ン」
死んでるおっさん:
「たまに、うちのかみさんが、
<あんた何か憑けてきているわよ!
それ、死神じゃないの?
あ~寒気がするから近づかないで!>
って言われたことが有るけど、
その死神さんみたいな人のこと
ですか?」
(こんな人、憑いておるんですか?)
えんまさん:
「そういうやっかいな霊もおる。
そうじゃない霊もおるから、
レッテルを貼らないこっちゃ。
浮遊霊は人間と、
なんも変わらんよ。
肉体が見えないだけで、
死んだ時のまんまの姿や。
でもな、肉体が無い分・・・・、
不都合な問題もあってのう。」
<次回に続くのよ~>