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そして、野宿3日目の朝日が昇った。

私は3日間で、
お水を200CCしか飲んでいない。

「はーはー、ゼィゼィ・・・
くるちいっす

脱水症状になると分かっていても、
寒くて、これ以上、体を冷やす事は
出来なかった。

お腹も空かないし、喉も乾かない。
オシッコもうんこも出やせん。

ただ私は寒いのだ~

すると、

 

先輩が、様子を見に来た。

 

先輩:「豊岡さん、
身体の調子はどうですか?」

 

私:「寒さのあまり、心臓の動機が
どんどん酷くなっています。
心臓の近くが痛くて苦しいです。」

 

先輩:「残念だけれど、何にもして
あげれないの。
今回のチャレンジを断念する意外は
方法はないのよ。どうする?」

 

私:「このまま冷えると、私は心臓の
病気も持っているし、もうギリギリな
気がします。また今夜も雨が降る
かもしれない。その時はどうなって
いるか、微妙です」

 

先輩:「副校長に相談してきます」

 

その後に、副校長がやって来た。

みかん5キロが入る段ボールを
持って来てくれた。

副校長:「これで雨風をしのぎなさい。
3日頑張って来たのだから・・・
もう少し。」

 

お~~~~~、
段ボールだ。

お~~~~~~、神よ。

助けてくれてあんがと。。。

 

神様

 

 神ちんに、お慈悲を戴けたでやんす

 

段ボールは、本当にありがたい。

 

小学校5年生の反抗期時代。
何だか知らないけれど、

意味もなく母親に怒られたくて、
わざわざ嫌がらせをして、

自分で自分を怒らせて、
家出をしたことがあったっけ

あの時は、お金も行くあても無く、
最期は庭にスノコを敷いて寝たん
だったなぁ。

晩秋の頃で、夜はめっちゃ寒かった。

そのとき、古新聞と段ボール
見つけて、
身体中に巻いて寝たものだ。

結局、夜中の12時過ぎたら、
辛くて断念して、

玄関をガラガラっとあけて入って、
母親の寝姿を確認しながら
自分の部屋に戻ったのである。

今、思うと母親はきっと寝ては
いなかったと思う。

自分で何に腹を立てているのか
分からない若かりし頃のわたし。

あの時は小学校5年生

今は中年生

今の私の姿は、毒蜘蛛に顎を刺されて、
アントニオ猪木状態。

配給されたトイレットペーパーで
グルグル巻きミイラになっております。

それプラス、段ボールをかぶっておりまする。

ハロウィンの一人仮装プレイを

楽しんでいる訳じゃないですよ!

 

私、必死で何とか生きているのじゃ〜。

 

中年になって同じことを
やっている私が、面白過ぎる

はずかしい犬

 

 <続く>

このシリーズはなかなか終われません。

 

 

 

 

魔法学校の 

野宿二日目の深夜になりました。

さっき毒蜘蛛に刺されて、
顎が小型マウスの様に掴めます。

このまま毒が、脳まで到達したら、
ヤバいかも。

今こそ、靈氣師範の腕の見せ所。

(でも、ここは、一人ぼっち
誰も、見てね~んだよ~

 

かつて、私はこんなに集中して
靈氣をしたことが有りませんでした。

必死こけば出来るじゃんね~。

2時間くらい真剣に手当てをしまし
たところ、パンパンに腫れていた
顎が、少し緩みが出てきたようです。

これで峠は越えたようです。

鏡があったら、心が憂いて、却って
治る気力も失せたかもしれないが、

今回の場合は、鏡が無くてよかったぜぃ。

間違いなく、
アントニオ猪木君だもんね。

「1.2.3.ダー

アントニオ猪木

 

顎の方の峠は越えたけれど。。。

 

今夜も私は忍び雨

↑演歌のタイトルじゃないけれど、
雨が降って参りやした。

 

今日もかよ。勘弁してくれや

 

また、樹の下につま先で立ちます。
今日は、昨日の雨よりは強いです。

しばらくすると、樹の下でも身体は
濡れてしまった。

副校長の命令を聞いて、
あの時、傘を手放した自分が
恨めしい。

 

こうなったら霊能力を使うしかない。

「頼もう~~。お静まりやす

 

 

すると、雨はピタリと止んだ・・。

 

幼稚園の頃、晴天の日にベランダで、
雨乞いをしたことが有る。

あの時と正反対だけど・・・、
同じことが起きたわぃ。

 

偶然か??

この際、そんなのどっちでも
いいのじゃ。

 

すまぬ、かたじけない!」

 

っと、私は、形が有るようで
無いものにお礼をいった。

黒田官兵衛になった気分っす。

黒田官兵衛

私、官兵衛さまのファンです。

 

そして、野宿3日目の朝日が昇った。

 

水は、200CCしか飲んでいない。

 

<さらに続く>

※みなさん、長~いシリーズを
続けて読んでくださってありがとう

 

 

 

 

 

 

きっと明日朝早くに先輩が
迎えに来てくれる。

と希望を抱いてから、
はや15時間

あやのこうじ

雨は止んで、
御日様が射してきました。

 

身体はずっと震えています。
多分血圧が低下している感じが
します。

もともと低体温で35.2~4度を
行ったり来たりで、
心臓も不整脈が出ていてキュンと
辛いのだ。

寒さのあまり、水は1滴も飲めませーん。

食事も合宿所に行く前日は
運悪く昼から食べていないし

合宿所に着いてからは、オニギリを
1個しか食べてない。

でも、寒さの方があまりにも辛過ぎて、
お腹がすいた感覚が無くなって
しまいました。

昨夜は木の下に立ちんぼうで
雨宿りしていたので、徹夜だった。

眠いのよ~。だから日中は、
ゴツゴツ石を下にして爆睡しました。

 

目を覚ますと。
やっぱりこれは夢ではなく
現実なのだ。

お尻とお股が痛いよ~。
お尻の下は尖った石がゴロゴロ
していて~、

お股が痛いのは、お股に樹
挟んで寝ているからだ。

私の選んだ陣地が急な坂の為に、
お股に樹を挟まないと、
寝ている間におっこちゃうのだ。

遠く下の方に、仲間が見える。

彼はここからいつ見ても、瞑想
している。(偉いにゃ〜

彼は国土交通省のお役人だった。
奥さんと子供2人いるのに、仕事を
やめて、魔法学校に退職金を
つぎ込んでいる。

相当な覚悟なんだろう。
だからあ~やって、真面目に
やっているんだよね。

 

そうこうしているうちに、

もう、夕方です

夕方

 

私は先輩が迎えに来ないなんて
ことは、1ミリも、疑っていませんでした。

なんで、夕方まで待たせるんやろ?

だども、だども。。。

夜8時ころになっても先輩は
迎えには来ませんでした。

まさか、本気で今夜も野宿なの?

そうだったんです。
2日目の合宿も野宿だった。

・・・・・・・・・・・・・。。 

生唾ごっくん

 

私が寝ていると、
変なものが私の顔の上を
歩いている。

一度だけ感じたことが有る感覚。
この足の長〜い蜘蛛を。

真っ暗だから何も見えないの
ですが、動きで奴の姿が判ります。

多分、毒蜘蛛だと察知しました。

 

毒蜘蛛

 

私は小学校5年生の時、
放送部で毒蜘蛛に刺されてから、

アレルギー体質になってしまい
ました。

きっと、その時の蜘蛛の再来では
ないかと、私は息をひそめました。

”毒蜘蛛が私の顔を通り過ぎるまで
決して動かない”

私はそう決めました。

息も止めて、

「うっ!うぅぅぅ、くるちい」

なのに、なのに、

 

奴め、私の顎をしっかり刺して
いったのだ。

顎は、みるみるうちに腫れて、
私の顎の3倍位の大きさになった。

掴むと小型のマウス位の大きさの
コブがあるのじゃい。

 

もう、2日も放置プレーされると、

「ヤリでも鉄砲でも耳かきでも、
何でも持って来い!てやんでぃ!」
って
だんだん開き直ってきた私でした。

 

<もう少し続くよ>

 

 

 


<前回から続く>

魔法学校の合宿一日目は、

はい。これで、野宿決定ですね

 

もう、いい。
オシッコしてやる。

寝床から少し離れたところに移動
して、オシッコをした。

真っ暗なのに、10時間も同じ陣地に
いると、大抵のものは見えてくる。

 

せっかくトイレットペーパがある
のだから、トイレに使うというより、

ミイラになっちまおう。

おぉ~さむ

手も足も首もグルグル巻きにした。

頭は帽子をかぶり、口には
ハンドタオルを巻いた。

私、どんな格好しているんやろか。

生きるためなら何でもするぜぃ。
あ~さむぃ、ぶるぶる。

 

新米サードステップの仲間の
Mちゃん、どうしてるかな~。

仲良しのMちゃんは、鎌倉の
住職だ。

天台宗の大阿闍梨とか言っていた
けどさ、こんなところで、こんな変な
ことしていて良いのかいな~。

 

瞑想もせずにいる私は、
こうやって邪念だらけっす

 


あれ~~?

ねぇ、ねぇ・・・

ヤバクね~っすか?

ぽつり。ぽつりと、
上からおしょんべん?

ちゃうちゃう、
雨ざます。

私、ととろみたいに、傘、ないんだよ~。

ととろ・雨

何で・・こうなるの(欽ちゃん)

 

せっかく寝ようとしていたのに、
雨が降ってきた。

絶体絶命。

これ以上体温を奪われたら、
本当にやばいです。

私は風通しのいい場所を
陣地にしてしまったようだ。
(なんという失態

私は直ぐに大きな木の下に、
へばりつくようにつま先立った。

雨は小雨だが、風が雨を運び私を
襲う。

雨は降ったりやんだり。

このままいつまで降り続けるのか?

座ったら、お尻はびしょ濡れになる。

この寒さの中、今夜は
徹夜になるのかい?

 

でも、きっと明日朝早くに
先輩が迎えに来てくれるまで、
あと8時間くらいの辛抱だ。

だから~頑張るのだ、
サードステップじゃん

え~~~~~~ん。

泣く女の子

この年で、なんでこんな体験を
せにゃならんのだ~。

 

 <まだまだ、苦労は続く>

 

 

☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆

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魔法学校の祝杯合宿のはずが、
なななんと、

湖が近くにある
山に放置されてもうた。

すでに何時間経っただろうか?

なんでお迎えに来てくれへんの? 

まさか、今日って、野宿

私の陣地って、殆ど崖よ 

横になったら、落ちるじゃんけ?
崖っぷち

↑ この絵はオーバーやけど、

いずれにしても、

私はここで寝てしまい、
意識を失ったら、

ズルズルと下に落ちてまうぞ~

落ちても死にはしない風景だけど、
相当の痛手を負うだろう。

その前に副校長の命令の、
半径5メートル移動厳禁を、
ズル剥けで違反してしまいますぅ。

 

だから、木にお股を挟んでストッパー
をかけない限り、寝たら落ちるのだ。

お股、痛くなるだろうな~。

下はごつごつの石と土で、
枕にする石も、斜めになっていて
寝違えそうだわぃ。

あ~ブルブル、寒いっす
私、半袖なのよ。

そうこうすると、魔法学校の先輩が
懐中電灯で照らし、
様子を見に来ました。

こちとら、喋っちゃいけないのだ。

(でも、わたし、捨てられた子犬の様に
震えているのよ!
っと、アピール懇願顔中  )

 

先輩:「ここに、2リットルのお水2本と、
トイレットペーパーを置いて
いくので、使ってください!」

 

(あ、あ、あ、あんさん、
その冷静な対応ってなによ!)

と心の中でつぶやくと、
先輩は次の新米サードステップ
の所に向かって行った。

先輩は、
何本ものペットボトルをどうやって
この真っ暗な山道に運べたんだろう?

 

いや~、もう人の事なんか考えて
いる場合じゃね~~っす。

 

多分、時間は夜10時を過ぎた感じ
がする。

はい。これで、野宿決定ですね

 

もう、いい。
オシッコしてやる。

 

<まだまだ奮闘・続く>

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