むかし物語はまだ続いておます。
天国ってどんなところよねん!
ここからは想像力を働かせて付いてきてくだされ。
天国とは、それはそれは素晴らしいところなのだ。
この世にあったものが何でも存在している。
見た目が何もかもそっくりで、
山も海も川も樹木も花も、町並みや家も、人間も動物も鉱物も、
ちゃ~んと変わりなくそこにはあるんだ。
でも、この世のものとは、ちょっと違うところがあるのだよね~。
それは、これらのもの全てが、この世とは比較にならないほど美しいことだ。
この美しさを一度も見たことのない人間には、
表現できないし、じぇんじぇん伝えきれない。
私の友人で天国の音楽を聞いた人がいるが、
バイオリンとハープとパイプオルガンが、
バッハの音楽のように奏でられているとか。
その音の美しさは、表現しようがないと言っていた。
面白いことに、天国の音楽は、左耳だけしか聞こえなかったらしい。
他にもう一人天国の音楽を聞いた人も、
天国の音楽をその人とそっくりな表現で例えていた。
もちろん何故か、左耳しか聞こえてこなかったのは、興味深い。
さて、天国というところの天国話は、まだある。
自分が欲しいなと思ったモノは、瞬間に目の前に現れてくる。
肉体がないからテレポテーションも可能だし、
ゆっくり山登りがしたければ、歩くこともできるんだい
鳥のように空を飛ぶ事だって容易にできる。
なんといっても人間関係が楽チンよ。
だって、思考が瞬間に現実化するわけだから、
価値観の一緒の人ばかりが集まっているのは当然だよね。
こんなこと、この世の人間から見たら、文句なし天国の世界さ!
でもでも、こんなことを長~~~ぁく続けていると、
「思ったことがなんでも叶うって、そんな人生でいいんだっけ?」
って、魂が真剣に疑問に思う時が来るんです。
「これって自分が望んでいた通りの幸せだったかしら?」
そう言った疑問が感じられてくると、天国のはずの場所が、
一変して地獄に感じるのかもしれない。
「どうして、幸せのはずなのに不満なのよ~。何を私はブーたれているの?」
続く
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