一反木綿の夢事件で、

私は「在るべきものは何らかの形で、戻ってくるものなのだ。」
と理解せざるを得なかった。

何故なら、一反木綿の夢と、天使くんの電話のお陰で
3枚とも、つまり100%のモノが戻ってきたから…。

しかし、驚くのはこれだけではない。
(゚o゚;;ビックリ! 既に他にも不思議なことが起こっていた。

洋服を選別しているとき、
裾がヒラヒラと切れていて、
ジーンズ素材の少しセクシーなスカートが出てきた。
私はそれがお気に入りで、既に10年は使っていた。

そのスカートを持った瞬間に、ある思い出が頭を過ぎった。
そして、その思い出をまきちゃんに話さずにはいられなかった。
たぶん潜在意識下では、気にいっているスカートを捨てなくてはならないと
分かっていたからなのでしょう。
スカートとお別れする前に、何か納得する必要だったからだと思います。

まきちゃんは、話し上手でもあり、聞き上手でもあります。
カウンセラーの私でも、ツイ聞いてもらいたくなる器をもっている女性です。
彼女はたくさんのご苦労をしている方なので、
人の痛みがよく分かっているのです。

さて、私が何を話したかというと、
「私、このスカートを履いていた時に、ボーイフレンドがね…」
と、既に「時」は昔の様子が目の前にリアルに戻っている。
 
「那旺ちゃんとの帰り際に、那旺ちゃんが振り返った時、
            後ろ姿のひざ下が、とっても綺麗で…サンダル
と、言われたことを思い出した。
よく考えてみたら、スカートのことを褒められたワケでもないのに、
足首を褒められた事がドキっと嬉しくて、
いつの間にか、スカートも思い出と一緒にくっついて来たのだった。

「7年前に、とっても理不尽な形でその人と別れて、私は納得できなかったの。
突然電話をとってくれなくなり、その理由を私は知りたくて、何回も連絡した。
ある人が仲に入って、ふたりの関係をおかしくさせた。それは濡れ衣なのに、
彼は傷ついて、信じてくれなかったあせる。」とかなんとかEtc。

私がビックリしたのは、スカートにこんなストーリーがくっついていた事だった。
(このストーリーはまだまだ悲しい事が続いていたが、とりあえずこの辺で…)

     へぇ~~? たかが、スカート、されどスカート。

私はきっとそのセクシースカートを履くたびに、無意識ではあるが
このストーリーをずっと抱えて、自分の情報としていたのだ。

足首を褒められたことだけならまだしも、
情報は、理不尽な別れ方をして、切なかった事までそっくり入っているのだ。

これこそが、モノに詰まった意識だったのだ。

そんなこととは露知らずに、私はそのお気に入りのスカートを履いていた。

スカートが悪いわけではない。スカートにへばりついてしまった感情が
私を力なくさせていた。
「自分ではどうにも出来ない」と言うエネルギーが…。

我に返った私は、スグにそのスカートを捨てる選択をした。

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