(前回からの続き)
家というものは、
お日様が入ってきて静かだったら満足なんかな?
と思っていたのだけど、
そうでもなかったと気がついたのは、
高層マンションを買った、ずっと後だった。
(ゴジさん、日当たりが悪くなるからどいとくれ)
購入したマンションは、
最上階・15階間取りは100平米以上の広さで、
ルーフバルコニーが贅沢な程大きかった。
大田区の多摩川をのぞむことができるリバーサイドだ。
ずうっと頑張って節約して、
貯金をはたいて買ったマンションなのに、
住んでみるとな〜んだか嬉しくない。
落ち着かない。
ついうろうろしちゃう
お昼寝をしてもスッキリしない。
ドキドキしちゃうのだ。
(ふにゃ〜、なんか中途半端な脱力きゃん)
犬のメリーは、吠えることは殆どなくなった。
やることがないから寝ていることが増えた。
周囲の環境を感じることができないからだろう。
そうなると、
家族の動きくらいしかメリーは
興味がなくなっている。
これで散歩もしてもらえなかったら、
囚人みたいなものだ。
今年1月から、セラピールームを
大崎駅・五反田駅から5分のところにある
高層ビルの18階に借りた。
友人とシェアしたのね。
ちゅうか、途中で仲間に入れてもらった。
家賃は高額だが、
とっても綺麗なマンションだった。
立地もいいのでクライアントさんが
来てもらいやすいだろうと、
セッションを週に1〜2回そこでやって、
セミナーを月に1〜2回はやろうと考えて
貸してもらった。
だけど、3回くらいセッションを試みて、
何かが違う!って感じた。
セッションを
やっていてどうも落ち着かない。
直感も閃かないし、
気持ちの躍動感、パワーが湧いてこないのだ。
セッションの結果もイマイチ、
ピンと来なかった。
だから、セッションはやめて、
月1度のセミナーのためだけに
借りることになった。
この時、やっとわかったのだ
多摩川のリバーサイドのマンションが
私は本当は嫌だったのだと。
メリーは実家の戸越にいた時とは違い、
とっても落ち着いていたけど、
私は落ち着かなかった。
いや、メリーが落ち着いていたのは、
ただ単に、自然の命、
エネルギーを感じられなかったから、
退屈だったのかもしれない。
その後、私はこのマンションを
家族を残して一人で出てしまった。
財産をほっぽり投げ捨てて。。
(今考えるとアホか狂気です)
だから1年もそこには居なかった。
超わがままな家の出方だったと思う。
「日当たりのいいマンションが欲しい!」
って、旦那様にず〜っと訴えていて、
それがやっと叶ったのにだ。
自分なりの理由があったにせよ・・・、
本当にごめんなさい。旦那様。
あなたの心を踏みにじってしまいました。
(でも、その時は私なりの訳はあったのよ。
被害者意識満載の私だったからね〜)
そして、自分の意思で動けないメリーを
置いていったことも、私の罪悪感に
追い打ちをかけた。
そんなことがあって、
ずっと自分を責めていたが、
大崎・五反田のセミナールームを
借りた時に、ハッと気付いたのね。
私って、
地球の恵みを感じられない生活を
していると、
心身のバランスが崩れてしまうんだと。
(超敏感体質ざます)
高層マンションは私にとって
本来の私じゃなくさせてしまう。
きっとグランディングが乏しくなるから、
落ち着かずにウロウロしてしまうのだろう。
少しづつ健康を取り戻した今だからこそ、
それがわかるのだ〜。
そして、知人とシェアさせてもらった、
大崎のセミナールームは、
7月をもってキャンセルした。
セミナールームをシェアしてくれた友人は、
「実は、那旺さんにはあの部屋は無理だと
最初から思っていたんだ。
微細なセッションをしているからね。
その気持ちよくわかるよ!」
頼んでおいて部屋を借りた挙句に、
突然のキャンセルを言い出した私に、
オーナーになる友人は、こう言ってくれた。
本当に大きくてありがたい存在です。
3階以上のところには、大地の気が届かない。
せいぜい、4階までが限界だと気学の先生が
教えてくれた。
私もその通りだと思う。
メリーもそう言いたかったんじゃないかな。
宇宙の栄養をもらえないことが、
私には大きな打撃になるということも、
18階の大崎ルームでセッションをしていて
よくわかった。
その後、品川の西大井・中延に移り、
ここは4階。
5年は過ごしたが、
干している洗濯物の匂いがどう考えても
変だと思うようになった。
戸越の工場の時のような、
ケミカルな匂いが洗濯物についている。
タオルで顔が拭けないのね、臭くって。
西大井に住んで5年過ぎた頃、
咳が出る様になった。
1ヶ月半、咳が止まらない日々を過ごし、
このままでは死んでまうじゃん!
この症状って風邪じゃないじゃん!
と、寝床で気づいた私は、布団から飛び起き、
地図を広げて、気学の吉方の方位を探した。
それが、六白金星の方位・イマココの
池上線の御嶽山だった。
door-to-door、
布団から飛び出し、思い立ってから
2時間で決まった物件だった。
家相が何一つも問題なく素晴らしかった。
四方の環境が完璧だったのだ。
やっぱり思った通りだった。
引っ越して、咳はすぐに止まった。
ゼイゼイしていた胸はもう音はしなくなり
生き延びた〜
そういう意味では、今の住居は
今まで私が暮らしてきた中で、
私の一番のご馳走さまなんだ。
そんなグッドだった環境でも、まさかの柔軟剤。
騒音ならまだしも、柔軟剤となると、
まさか社会的に文句も言えないだろう。
私の鼻が良すぎるのか!
(すげ〜ど、おいらの鼻の穴穴穴。。)
頭がクラクラするほどの柔軟剤の
匂いは、窓を閉めれば回避できる。
でも・・・、
それと同時に、私の喜びの一つは消えた
虫の声と、木々の囁きを聞きながら眠り、
鳥の声で目が覚める朝がなくなった。
人と暮らすのは本当に大変だ。
自然と共存することも・・・。
どこかで折り合いをつけなければ
ならない。
せっかくいい環境を選んで住んでも、
後から来る破壊屋さんは、
当然悪気はないわけで、
私も知らぬうちに、人にストレスを与え、
迷惑をかけたりしているのかもしれない。
一番迷惑なのは自然たちだろうが、
何の文句も言えないで踏ん張っている。
自分や家族のライフスタイルを重要視
している知人たちはポツポツと環境を変え、
山梨や長野に移住し始めている。
それでも、大田区の都会だけど、
この御嶽山という場所は、
私が今まで生きてきた中で、
一番大好きな環境なんです。
だから〜〜〜
年に1度のこの喜びを、いま味わおう。
夏休みで上の住人が帰ってくるまで。
(続く)〜と言いたいところだが、
とか何とか言っちゃって。。
柔軟剤がくせえくせえ〜と
私の中で日増しに文句をつぶやくようになり、
「こんな臭いところはもう嫌だ!引っ越したる」
って文句を言いまくっていたら、
何と現実になっちまいました〜。
またもや現実化。。あ〜〜〜〜。。
(続く)