コレがNYのホールフーズマーケットです
日本で仲良しのアメリカ人の
トムちゃんは、
毎朝リンゴにカブりつきます。
映画のワンシーンの様に、
リンゴをさささッと服で拭いて、
皮を剥かないで丸ごと歩きながらカジる。
食べ終わった芯は、道路際の植木に
ポイと放り投げる。
それがアメリカ人の定番と裏付ける
かの様に、
このスーパーにあるリンゴの
品揃いの多さを目にすると、
Oh!っと納得する。
赤いリンゴ・黄色いリンゴ・緑のリンゴ
あっちにもこっちにもリンゴ、リンゴ。
宝石みたいに綺麗だね。
まぁ、ジミー君のその食べ方、
渋いっすね〜。。。
さて、前回のお話の続きです。
今回の旅のkey wordは「黒人」と、
窓のない狭苦しくほこりの溜まった
「宿」です。
夜中の2時から5時くらいまで、
他の部屋の人たちがガサゴソと
動き回り、
いろんな音や声が聞こえてきます。
ほとんど眠れていない日々が1週間くらい
続いた。
空気が悪くて咳が止まりません。
同室の隣で寝ているHちゃんも同様です。
ケネディー国際空港に到着して、
空港の職員はブスッとしていて機嫌が
悪い様に見える。
日本の空港の親切丁寧さや、
にこやかな笑顔、心配りとは
大違いで、
なんでこんなにやる気のない様な
態度なんやろか。
中国に行った時も似たような
エネルギーだった。
でも、コレがお国柄として
受け止めておこう!
その国の文化や人たちを肯定しよう!
と、思っていた所、
も〜信じられないッス。
空港からAirtrainに乗ろうと乗り場に
向かった所、
駅員さんと見られるごっつうデカイ黒人が、
乗り場のエレベーターの前で手を広げ
とうせんぼしてこう言った。
「ここは乗り場じゃないよ。
乗り場はあっちだ!」
と指を示されて、
指の方向に行ってはみたが、
ただの駐車場で駅の気配なんて
なんもない。
戻ってみると、同じ黒人が
フレンドリーに話しかけてくる。
「最寄りの駅まで送るのでどうぞ〜」
っと黒いワゴン車のドアを開けた。
一緒にいた友人はかつてNYを旅した
経験もあり、英語もまあまあだった
から、黒人とのやりとりを任せておいた。
ただ、いくらフレンドリーでも、
常識的に言って、
この車に乗って大丈夫かな?
って思い、
連れに、「ねぇこのまま腎臓を売られちゃう
んじゃないの?」
っと言ったら、「今時のNYは昔とは違って
それ程危なくないし、
彼と話してみると、感じ良いし
大丈夫だと思うよ」
と言われて、つい乗ってしまった。
直感はキャッチ出来ていても、
語学が曖昧な悲しさよ。
ちゃんと交渉ができないんっす
で、2〜3分の送迎かと思いきや、
15分車は走っていた。
この楽天的な友人と、
愛想のいい黒人は故郷の話や、
家族の話を進めていて楽しそうに
自己紹介なんぞしとる。
さて、現地に着いてみると、
Airtrain駅に着く予定が、地下鉄まで
送迎されていた。
「ここだよ!$180ね!」
$18なら分かるが、なんと$180を要求
してきた。
180✖️120円=21,600円ですよ〜。
ここで、悲しいがな、
せっかく備えているはずの交渉術が
使えない。
何故ならちんぷんかんぷんだから。
友人に言っても、
「もうしょうがないよ、払うしかない!」
確かに、これは組織犯罪の様だ。
こうやって日本人を狙って餌食に
しているんだな〜。
腎臓を売られるよりマシだと思って
みんな払っちゃうんだろうか?
歌舞伎町のキャッチバーみたいなものだ。
でも、もっと悲しかったのは、
トランクにいい加減に詰められた
私のキャリーバックが、
黒人がトランクを開けた途端に
落ちて、
同時にキャリーバックの取っ手が
ほとんど折れかかってしまった。
それに気づいた時には、
車はとっくに去っていた。
このキャリーバックは、
息子が新品を買ってくれて、
自分も使うからと言っていたので、
私はここまで丁寧に扱って来たのに、
なんたる姿になってしまったんやろか。
え〜〜〜〜〜ん、かなちい。
息子よ、母ちゃんがいたらなくてすまねぇ
楽天的な友人の頭は、まだ$モードではなく、
どれだけの金額を取られているか、
あまり気づいてないようで、
「20,000円以上取られたの、
分かるよね?」
って私に聞かれて、
初めて顔が青ざめていた。
「お〜なんたることか!
それさえも気づいておらなかったのね、
私の頼りにならない通訳さん。」
このあと、
宿に着く前にもまた黒人が・・・。
PS:でもね、
こんなネガティブなアクシデント
だらけのことも、
いろんな気づきに変換できるのだ。
(続く)