去年の10月に息子からメールが来た。
「メリーもそんなに長くは無いと思うから、一度顔を見ておいたほうが良いんじゃない?
僕の勘だと、3ヶ月か半年保つかってところだよ!」
私は息子に「11月末まで待って!※NESのトレーニングが終われば、
私がこれまでに学んできたことの集大成でもって、メリーに施術をしてあげられるはずだから。
それまでメリーちゃんを死なせないで、お願い!!」
※NESとは、私のオフィスでやっているセラピーの一つですが、
量子生物物理学を取り入れた難しいものなので、
トレーニングもしっかりしなければ、お客様に提供することが出来ません。
NESがどのようなものなのかは、ブログのクオーレのメニューをご覧ください。
近いうちにHPが出来ますので、
詳しい情報は順次UPさせていただきます。
メリーの事はいずれはブログで書きたいと思っていたものの、
なぜか心がざわついて、なかなか書けなかった。
自分の心の中の傷に触れるからだと思う。
そして、どんなに言い訳をしたところで、
結局は後ろめたいのだ、私は…。
でも、私は動き出しました。
なぜかというと、
昨日おととい、朝晩の散歩がキッカケとなったからです。
私はメリーをいつもとは違う時間帯に散歩に連れていきました。
その時間帯に近くの公園では、犬の集まりがあるようです。
当然飼い主さんの集まりでもあるのですが、散歩のお仲間ですね。
メリーを連れていると、あまり見ない顔なので、犬も飼い主さんも、
興味深そうに、そしてフレンドリーに声をかけてくださいます。
そして、その声かけの言葉はいつも決まっているのです。
「何歳ですか?」
私は、「18歳です」と答えます。
そうすると、皆さん決まって「え~、18才!凄い!頑張っていますね!」
って、エールを送るように、メリーを褒めてくださいます。
「シェルティという犬種はあまり長生きが出来ないらしいです。
私が知っている限りでは、14歳が最高齢で、
18歳とは、すごい!記録をぬりかえたわ~。
それに、元気でしっかりしているし…」と、一昨日の飼い主さん。
昨日の飼い主さんは、メリーが18歳と聞いて、全身を観察されていました。
「目は白内障にもなっていないで瞳も黒いし、お尻も落ちていない…」と。
そうなってくると、つい私は言いたくなってしまいます。
「去年の12月にこの子に会った時は、目が真っ白に濁っていて、
今のこの眼とは全く違っていました」
当然「どうやって治ったんですか?」とか、「治療の方法は何ですか?」とか、
「白内障って手術とかしないで治るんですか?」とか聞かれます。
実はもう少し詳しく言うと、メリーは12月には目も見えず、耳も聞こえず、
しかも、下痢がずっと続いて、1年半前からオムツをしていて、
食事を制限しながら下痢止めを飲んでいたので、激ヤセの状態でした。
歩くのもフラフラで20メートルくらいが限度だった。
反応は当然悪く、あらゆるものに興味も示さず、ただ寝ているだけ。
と、12月のメリーの状態を話したところで、
どなたもキョトンとして理解不能なのは当たり前だし、
証拠がないから信じて貰えない。
でもね、
あんなにみすぼらしくなってしまったメリーに再会してしまい、
それを記録として写真に撮るなんて、
メリーの尊厳のために出来なかったし、
可哀想が先立って、そんな余裕もなかった。
ひと言で言えば、ボロボロのモップが転がってると表現するのが、
一番しっくりくるのだ。
ボロ雑巾のメリー
私はこうして、彼女の老いと向き合うことになった。
次回に続く
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