(前回からの続き)

ぎっくり腰はみるみるうちに
重症になり、天井を見て寝るしか方法はない。

ここで初めて気付いた事。

いくら体を治す為のツールが沢山あり、
あれこれ学びをしたとしても、

『自分が一番辛い時に、自分を治せないじゃないか!!』

というシンプルな事情に気付いてしまいやした。

目の前にある、何百万もした波動機も、
手を取ることさえ出来ないじゃないか・・。

それに水を飲めばトイレに行きたくなるし、
お腹はちゃんと減る。

あ〜〜〜〜、

家に手摺りがあったらどんなに楽だったろうか!
トイレにウォシュレットがあっても、
何で乾燥までつけなかったのだろうか!

何故なら、腰が曲げられないから、
お股もお尻も拭けないじゃないか!

(オーノー。。お股にお手手が届きませんねん)

苦肉の策で、息絶え絶えで台所からトングを持ってきて、
トイレットペーパーを挟んで試みてはみるが、
お股を刺しちゃってそう器用に出来るシロモノではない。

もうシッコまみれでもこの際、生きてはいけるから、
どうでもい〜い。私は気にしな〜〜〜い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

この時ばかりは天使に見えたのがアシスタント君。

手にはオリジン弁当をぶら下げているその姿は
神々しい。神と呼んでも構わない。

どんなに痛くてもお腹は確実に減るもんだ。

たかが腰ひとつ問題があるだけで、
大切なものが見えてくる。

手摺りと、トイレ乾燥と、オリジン弁当。
何百万の機械なんて役に立たないじゃんか!

いやいや、一番大事なのは、
目の前にいるアシスタント君。

私は運がいい。
最近アシスタント君の勤め先が
最寄り駅の大崎になったのであ〜る。
だからこうやって会社帰りに寄ってくれた。

帰る迄の間に、頼めることは頼んじまおうと、
あちこちこき使う。

しかし、常に思うこと。

どんなに共感力のある人でも、
今、私が抱えている激痛を同じように感じられる
人はこの世には一人も存在しない。

膀胱が破裂しそうでも、私の苦しみは私しか追えない。
私の代わりにトイレに行ってオシッコをしてくれないし、
1秒でもこの痛みを代わってくれやしない。

アシスタント君も初めは同情的に見てくれたけど、
起き上がる時に手を貸しても痛いものは痛いと分かったら、
隣の部屋で私の無添加ポテトチップスを
ボリボリ食べている。

こんなに起き上がるのにイテテ,イテテと叫んでいるのに、
テレビを見ながら、他人事のように私のポテトチップを。。

『おのれ〜、一生恨んでやる〜!』

(ワシが苦しんでいる時にワシのポテチ食らいおって)

さっきまで天使とか神とか思っていても、
思い通りにならないと腹が立ってくる。
なんて人間(ワシ)の心とはいい加減なのであろうか!

帰っちゃった後は心細い。

人間ちゅうのは頼れると思うと途端に甘えるものじゃのう。

どちらにしても、痛み同様に死ぬ時は一人で経験する
しかないなのだ。

人間はかつて何度も死んだ経験があるだろうに、
思い出せないように出来ている。
きっと死んだ時に思い出すんだろうな〜。

もう2年前になる。
全身ガンだった親友のKちゃん。

彼女は一切の治療は拒否し、
カトリック 信者だったKちゃんは、
死んだ後にやっとイエス様に会えるって、
その時を心待ちにしていた。

『那旺ちゃん、私、死ぬことなんて全然怖くない。
だっていずれは誰でも朽ちていくんだから。
コレも信仰のお陰だと思うんだ。
間も無くイエス様に会えると思うと、私、本当に嬉しいの。』

彼女は10年前にほんの初期の乳がんが発覚した時、
一切治療はしたくないと断った。
亡くなる前、骨まで転移しても、
お部屋にはポータブルトイレも置かなかった。

『だって、部屋が匂うのが嫌だもの。
でもトイレに行くのに這っていくから、
5時間もかかったんだ〜』

って、本当かよ!
そこまでして、頑張るのか!と思ったが、
コレが彼女の生き方。

葬式の時に、Kちゃんの友達が何人かで
集まって口々に言っていたこと。

『彼女はもっと甘える事をすれば良かったのに。
甘え方を知らなかったんだよね、きっと』

と、みんながうなずいていた。

私は安らかに棺に休んでいるKちゃんに、

『違うよね?甘えるとか甘えないとか、
そういう次元の話じゃないもんね。
コレがKちゃんの生き方。ポリシーなだけだもんね』

と、私はVサインを送った。

かつてKちゃんがこう言ってくれていたよな。

『私の事をみんなが変わっているって言って批判されたけど、
いつも最初から最後まで私を理解し、
心から受け入れてくれたのは那旺ちゃんだけだったよ。
嬉しかった』って。

私も同じだよ。いつもあなたは私の味方であり
私が間違った方向へ行ったとしても、
決してKちゃんは罰しなかった。

私の今日の潜在意識は、Kちゃんと会話をしていた。

『Kちゃんが最期に一人自分のお部屋で死んで行った時、
どんなだったのだろうか?
イエス様から光が放射されて、光の道に乗って、
そして微笑んで
すぅ〜と上がっていったんだろうな〜。
カッチョいいな〜、Kちゃんは。。』

(イエス様、Kちゃんをよろしくね〜)

私は天井を見ながら、

『私はこれから先、どうやって死んでいくのかな?
Kちゃんみたいなお手本が居てくれて良かった。
Kちゃんありがとうね〜。

とか言っても、え〜ん腰・・いて〜んだよ〜』

(次回に・・続く)

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