(前回のビリーフの続き)

<ビリーフ:近づいてはいけない>

●親が子どもが近づくのを避けたり、
嫌がったので、安心して親に近づくことができなかった。

●子どもの頃、親からスキンシップを与えられなかった。

↑こんなきっかけから生じるビリーフ。

お母さんの役をやっているクライアントさんとの
やりとりはさらに続いています。

那旺はお母さんに質問する;
「〇〇ちゃんのお母さんに質問があります。
お母さんから見た〇〇ちゃんはどんな子ですか?」

お母さんになっているクライアントさん;
「はい、とても手のかからない良い子です。
弟の面倒も見るし、お手伝いもしてくれるから、
とても助かっています。」

ここで疑うビリーフが、
子供であってはいけない>

●親から「あなたはお姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから」
と言われて、甘えさせてもらえなかった場合、

●わがままを言えない、人に甘えられない、
だからしっかりしなくては!と必要以上に
制限が起こる場合がある。

彼女にはそれも多少はあるが、それだけではなさそうだ。

那旺はお母さんに質問する;
「〇〇ちゃんを愛していますか?」

お母さんになっているクライアントさん;
「もちろん愛しています」

那旺はお母さんに質問する;
「実を言うと、お母さんが思っているほど、
〇〇ちゃんはお母さんに愛されているとは思っていない様で、
逆に嫌われているかもしれないって思っているみたいです。
さらに弟さんの方は自分とは違って愛されているって」

お母さんになっているクライアントさん;
「えっ!そんなことを思っていたなんて知りませんでした。
本当にごめんね、苦しかったでしょ。(涙を流す)

二人とも私の可愛い子供です。
ただ・・・・。」

(変わらずに愛してます。)

那旺はお母さんに質問する;
「ただ?ハッキリ教えてあげて下さい。
そのほうが〇〇ちゃんは楽になります」

お母さんになっているクライアントさん;
「ただ、私はこの子が何を考えているのか分からない。
弟は単純で扱うのは楽なのですが、
〇〇ちゃんは私には難しくて、どう扱って良いのか、
何をしてあげたら喜ぶのかも分からないんです。

だから苦手で・・遠慮して距離をおいてしまっていた
のかもしれません。ごめんなさいね。。〇〇ちゃん。」

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うちのセッションには「HSP」と言われる人が多く訪れる。
きっと私がそれに近いから呼び寄せているのかもしれないね。

HSP (Highly Sensitive Person)

生まれつき敏感な子ども
繊細で疲れやすく創造性豊かな人たち

◉光や音、匂い、そのほかのさまざまな感覚に人一倍敏感
◉場の空気や他の人の気持ちを読みとることが得意
◉人より深く考え、呑み込みが早いと言われる
◉感受性が強すぎるせいで刺激に圧倒されて疲れ果てることがある
◉子どものころから空想の友だちなど不思議な体験をしてきた

こういうタイプの子供を持った親は、
敏感な子供をどう扱って良いか分からずに悩み、
知らず知らずに子供を遠ざけてしまうかもしれない。

若しくは、なんとか普通の子供たちと同じ様
になって貰わないと困るから、
ちゃんと育てなくてはという親の恐れから、
子供に制限をかけて萎縮させてしまう場合もある。

子供たちは、自分の本音で親に訴えても、
どうせ理解して貰えないと思って心の奥に隠してしまい、
コミュニケーションが上手くいかなくなる。

最近こそHSPという症状というか特性が表面化されて
くる様になったが、
発達障害同様にちょっと「変わった子」と扱われて
しまうことが多いでしょう。

〇〇ちゃんにはそれだけでなくて、
上記の様に色々な要因があって、
お母さんに甘え方が分からなくなってしまったのかも。

仕事にしても卒なく熟せるし、
場の状況を読めるから一生懸命に尽くすのだが、
それがいつの間にか当たり前になり、
上司は彼女を大切に扱ってくれる人ではなくなっていく。

何が起きているのか??

それは、甘え方を知らないから、
人に助けてもらおうとしないで無理しても頑張っちゃう。

幼少期の頃からお母さんに甘えた経験がないので、
甘えたらいけないと思っているから、
一生懸命に一人でなんとかしようと奮闘している
姿が次第に生意気に写ってしまう時もある。

で、上司にこう言われる。
「出来てれば良いってもんじゃないんだ!」って
逆ギレ。

・・・・意味わからず・・無念なものだ。。

話の途中で脱線した事がある。

那旺;
「〇〇ちゃんって、涙もろいよね。
それは、なんの涙なの?」

クライアントさん;
「ええ、テレビとか映画とか観て、泣いちゃいますね。
私、ある曲の歌詞で琴線に触れる言葉があるんです。
それは・・・」

『あなたが私のそばにいてくれると勇気が出る。
力が発揮できる♪♪』(涙ポロリ)

(あなたが居ると、
こんなにでっかい勇気が湧いてくるんだで〜)

このフレーズを聞いた私はピンときた。

那旺;
「あっ、そうか!この『あなた』というお相手は、
〇〇ちゃんのハイヤーセルフ(高次の自分=魂=潜在意識)
の事なのかな?

もしかしたら〇〇ちゃんは、ずっとその存在を感じたかったし、
感じていたのかもしれないね」

クライアントさん;
「そういう事だったのか・・・(涙)だから・・

那旺;
「あと、一つ、言える事があるんだ。
その存在の根源はハイヤーセルフであり、
恋い焦がれていたのかもしれないけど、

もう一人、恋い焦がれていた人が居た。
それはお母さん。違うかな??」

『お母さん・・・』

それから「お母さんと繋がる儀式」ともいえる
セッションが始まった。

(次回に・・続く)

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