そうなんです。
わたしと同じ、童話人生を生きている人がいました。
私はか~わいそうな♪ か~わいそうな♪人魚姫
自分が悲劇のヒロインに染まることに、
きっとメリットを感じていたのかもしれない。
でも、私とは逆なパターンのA子さんの話では、
「私は全然かわいそうじゃないもん。
マッチ売りの少女に比べたら、ご飯も食べれるし雨風をしのげるお家もある。
他の人に比べたら私なんて苦労らしい苦労は、何もしてないよ。
マッチ売りの少女さん、かわいそうだな~」
って言っていました。
彼女はとっても明るくて聡明で素敵な女性です。
気遣いもあるし、チャーミングです。
彼女の中に、そんなに悲しい子供時代の体験が隠されているなんて、
彼女の人柄からは誰も想像し得ないでしょう。
洞察には自信のある私でもA子さんの温和な性格を見ていると
そんな影の部分を背負っていることなど見抜くことができませんでした。
彼女の子供時代の物語を聞いて、
私は彼女に確認しました。
「ねぇ、A子さんは自分の苦労なんか他の人に比べたら
微々たるもので、割と楽な人生を送ってた方だと、本気で思っているの?
はぁ~(゚Д゚≡゚Д゚)?,,,,,(゚д゚)マジ?」
A子さんは、「うん、本気だけど何で?(@_@。」とさわやかに答えました。
私はA子さんの自己愛、自己価値の高さに、脱帽しました。
A子さんは5歳まで、両親からたくさんの愛を貰っていました。、
また、質の高いものを両親から与えられ見聞きしていた経験もあります。
それによって彼女の自己価値の高さが揺るぎないものに
なっていたのは確かです。
しかし、よ~く彼女の話を聞いていくうちに、わかったことがありました。
「マッチ売りの少女より私は苦痛ではなかった」
と言う信念を持つことで、
5歳以降の子供時代のA子さんの悲しみを、
必死でコントロールしていたことに、
彼女はようやく気付きだしたのでした。
その時は、そう思うしか方法がなかったのです。
でも、もう大丈夫。
今はその思いを手放しても大丈夫
もう、誰もあなたを苦痛にさせることはないのだから…
<続く>
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