まだ、視野は狭いけれども、メリーの目に私がしっかり映っている。
メリーと昔のように、やっとアイコンタクトができたのだった。

平成24年1月4日。
メリーのお迎えに、息子のテツがやってきた。

丸々と太ったブタメリーにテツはビックリしていた。

「うゎ、スゲー。人間で言ったら20歳以上は若返っているよ」と、テツ。

「でしょ?でしょ?見てみて、目が違うでしょ。目が黒くなったよ!」と私。

「おぇ、目が輝いてるね!反応も良くなっているじゃん」と、テツ。

「もう、オムツもしなくていいよ。下痢も治まったし」と、私。

「へ~、1年半もオムツ生活だったのにね。母ちゃんすごいじゃん!」

メリー、本当にありがとう。
私が長年学んできたツールで、出来うることを全て投入させてくれて、
そして、それに応えてくれた。

8年経って、ぼろモップみたいな姿になって現れて、
全く違った環境に来て、大変だった好転反応を乗り越えてくれて…。

こんなに素敵なサプライズ、アナタにしか出来ないね!

メリーは私の最高の相棒だよ。

そう言うと、メリーはかつて乾いていた鼻を、今はすっかり濡らして、
私のほっぺたにつけた。ラブラブ

「また、きっと来るんだよ!」

もう、二度とメリーと再会できないという思いから、
メリーがタクシーに乗って帰る姿を私は真っ直ぐに見れなかった。

6畳の部屋を占拠していたメリーの部屋には、
メリーの匂いが残っていた。しょぼん

さぁ、また明日から自分のペースに戻るぞ~!
私を待っていてくれているクライアントがいてくれる限り、
私は元気を呼び寄せる人になるんだいヒマワリ

<まだ続くかも>

                                    笑顔 クオーレ    

「マジ?(゚o゚;; 」「お化けm(-_-m)~ ??」うえ~、奇跡の復活。

「お化けじゃないよ、お母さん。新年明けましておめでとう。
今年もよろしくね!」
な~んて、メリーが言うはずはないが、
私は感謝の気持ちでいっぱいになった。

「大いなるものよ!また、メリーを目覚めさせてくれてありがとう!(TдT) 」

「さぁ、メリー、お散歩に行こ!」

メリーが帰る時間は残りわずか。
あと4日だ。
仮にメリーが向こうで死んでしまったとしても、
もう二度と会えなかったとしても、もう悔いはない。
この1ヶ月、メリーと、とっても充実した時間を過ごせたからだ。

そして、私は毎日、「ゴメンネとアリガトウ」をメリーに繰り返し伝えた。

私は、20代の頃から心臓が悪かった。
酷い心筋梗塞をおこしたような不整脈が有り、常に動悸のある生活だった。
腰痛もあり、左の足は引きずっていたので、私は一生早歩きさえ出来ない
ものと覚悟していた。
下痢歴は40年続いている。じんましんが出たり消えたりの体。

かつて、メリーと同居していた頃、
メリーはよく吠えた。
気がおかしくなるくらいのヒステリックな吠え方で、
私は、メリーが吠えるたびに休まることが出来ないで、心臓がキュっとなった。

台所では、銀紙ホイルの音や、ガスレンジの魚を焼くトレイを出し入れすると、
噛み付くかのように吠えて止まらない。
散歩の時はもちろん、私はそれに対していつもイラついていた。

その時、私は無意識に思ったものだ。
「メリーの耳が聞こえなくなったら良いのに…」と。

メリーと離れてから、私はスピリチュアルや潜在意識の学び、体の治療など、
たくさんの知識を得ることが出来た。

8年ぶりにメリーと再会したとき、たくさん学んだからこそ、
「ハッと」した思いが湧き出てきました。

私は自分が無意識にかけていた「呪い」に気づいてしまった。
あんな可愛いメリーに呪いをかけていたことに気がついた私は、
自分の恐ろしさに愕然としたのだった。

「メリーの耳が聞こえなくなったら良いのに…」と、確かに私は思っていた。
それが、現実になって目の前に現れたのだ。

今、私がかけてしまった呪いドンッを解かなくてはならない。

「メリー、ゴメンネとアリガトウ。アイシテルドキドキ」を繰り返し繰り返し伝えた。

今回、メリーはとっても穏やかになって私の前に現れた。
何故なら、見えないし、聞こえないから、気力も削がれた状態になったから。

神経が細やかだったり、いろいろな機能が敏感だと、本当に生きづらいよね。
私も一緒だよ。

もっと、自然霧のある環境にいられたら良かったんだよね。

私は残り少ない日数の中で、メリーの五感が少しでも回復する事を
トライしてみようと思った。グッド!

<続く>

                                    笑顔 クオーレ    

朝方に、メリーは意識を失い壁にドンと頭をぶつけて、
目と口を開けたまま倒れてしまいました。

「メリー!メリー!起きてよメリー!!しょぼん
ゆさぶっても、何をしても目を見開いたまま反応がありません。
息はまだしている。どうしよう(´д`)

「めりちゃん、めりちゃんてば~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

な、なんと(~ω~;))) 正月早々葬式かい。
メリーの遺体は元旦なのにどこに連絡すればいいの?
そんなことより、メリーは預かっている犬だった。
殺しちゃったら、(゚д゚)マジでマズイ。が~~~~ん叫び

汗ポロポロと流れる中、冷静なエゴいっぱいな私もいた。
「ヤバイ、ヤバイ、何とか起きてよ、めりちゃん。冗談でしょ、も~~~」

そんな時、いつもトンチンカンな事を言う、
「天使くん」と言うあだ名の友人からの電話が鳴った。

「新年あけましてオメデトさん!晴れ
相変わらず半端なく明るい声。
(アホ、とんちんかん!)と思いながら、
「メリーが……。」と言ったら。

「そうそう、今朝メリーが夢に出てきてね、寒いから抱っこして、
毛布でくるんで、ストーブの前で温めてって言ってたよ。
そして、レスキューレメディを飲ませてって!」

この天使くんの話すことは、いつも的が外れていて、とんちんかんなのだ。
しかし、10回に1度はナイスな事を口走るから、あなどれない。
しかし、今回のアドバイスは、1万回に1回のスゴモノじゃんかビックリマーク

メリーは口が聞けないから、天使くんを使って意思表示をしていた。
前から気づいてはいたが、スピリチュアル犬だ。

「天使くん、いつも毒舌言ってばかりでごめんちゃm(_ _)mあんがと!」

と、さっさと電話をきり、
「めりちゃん寒かったのね、気がつかないでごめんね。」
私は、何の反応もなくなったメリーを抱きかかえ、毛布にくるみ、
レスキューレメディの「ESR」を首に振りかけ、石油ストーブの前に座った。

「あ~、そうだ、私は直伝霊気の師範だったんじゃん。
サッサとヒーリングせにゃあかん。
あっ、犬も経絡あるんだから、経絡も整えて~~、あとは~」

気が動転している私と、落ち着いて判断しているセラピストが同居しだした。

私は覚悟を決めた。

その時、祈りのパワーの底なしの力を私は実感した。

「生きるも死ぬも、めりちゃん、あなたの自由なのよ。
ただ、全てなる宇宙よ、メリーにとって、最高の癒しをお与えください。」と。

2時間ほど経過したとき、メリーはムクッと起き上があり、
まるで今までのことが、何もなかったかのように、
水を飲んでしっぽを振っている。わんわん

「マジ?(゚o゚;; 」「お化けm(-_-m)~ ??」オバケ目

うえ~、奇跡の復活。

<まだまだ続く>

                                    笑顔 クオーレ    

しかし、…、あ~~~それなのに、それなのに~めりちゃん(ノ_・。)

NESセラピーをする事で、必ずメリーは回復できると確信した私は、
調子に乗って、好転反応の辛さをあなどっていました。

メリーは好転反応に耐えうる年齢では無かった。あせる

1回目の私の診断は成功しました。
スキャンをせずにインフォシューティカルを私の見立てで選択したからです。
2回目(1ヶ月過ぎたので)になって、
そのまま同じインフォシューティカルを飲ませて様子を見ても良かったのに、
つい早くメリーを良くしたい意気込みが強く出てしまい、
NESプロビジョンの機械でスキャンしました。

NESプロビジョンのスキャンに関しては全く問題はありません。
問題は、相手が犬であり、老犬であることを私があまり考慮しなかった事です。
人間と同様のプロセスを課すのはかわいそうだった。

スキャンされたインフォシューティカルは、
「PL」「ED3」「ED8」でした。

「PL」は前回同様で、エラーを起こしているヒューマンボディフィールド
の歪みを改善するものです。

「ED3」は、新陳代謝、細胞の解毒、抗酸化効果を促進するもので、
痛みがあったり、関節症があったりする人に選択されることが多いです。
要するに、細胞を活性化するための情報がメリーに入るわけです。

「ED8」は、消化機能を高めるものです。

メリーに対するNESスキャンは完璧なものでした。

何故なら、メリーは、細胞の乱れから、関節のあちこちがただれ、
ジクジクして、毛がむしれてしまい、
関節の奥深くに血がにじんでいました。
また、1年半前からずっと下痢状態で、口臭は半端なく臭い。ショック!
スキャンの結果通りの状態です。

「よし、コレで大丈夫、メリー。
 もとの美人なめりちゃんに戻してあげるからね!」音譜

先ずは、「PL」「ED3」から始めました。

「ED3」は、メリーは初めてなわけですから、
首筋に垂らすことから始めれば良かったのに、
ご飯に2滴入れました。

メリーはスグに下痢をし始めました。
1日に7~8回も。
最後は血便も出なくなり、透明のゼリーのような下痢になりました。
そして、3~4回吐きました。
そんな状態が1週間続き、ついに元旦。

朝方に、メリーは意識を失い壁にドンと頭をぶつけて、
目と口を開けたまま倒れてしまいました。ガーン

<続く>

                                    笑顔 クオーレ    

果たして、
インフォシューティカルをご飯に入れられてしまったメリーの行方は
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NESインフォスーティカル(レメディ)を飲用あるいは塗布することにより、
エラーを起こしてしまった体の情報を、
秩序正しい情報に変えることが出来ます。

とは、言っても、何がエラーで何が秩序なのかは、
NESプロビジョンという機械でスキャンするわけですが、
これが、なかなか興味深いデーターが現れてきます。

情報?といっても、「なんだよ~ソレ??」ですよね。

西洋医学の検査は、人間の統計や平均値で良い悪いを判定しますが、
NESのスキャン結果は、個人ひとりひとりの相対評価であるので、
本人の中で一番弱っているところ、又は一番最初に手をつけるべき場所を
明快に示唆してきます。

メリーは1回目のスキャン(約1ヶ月に1回スキャンをしてをインフォスーティカル
選びます)はしませんでした。

NESはもちろん人間のために作られたものですが、
犬でもスキャンできるのです。
何故なら、パソコンのマウスの4倍くらいの大きさのデカマウスみたいなものに
手を当てるだけで15秒で全身がオーラレベルまでスキャンできます。
その結果は、肉体レベルだけでなく、マインドの部分、それもコアビリーフや、
トラウマレベルまでしっかり現れて来ます。

で、話は戻りますが、私がメリーにスキャンしなかったのは、
メリーが既に生きるか死ぬかの状態だったため、
最初にすべきことは、地球の地軸と同調させて、
壊れてしまっているオーラ(ヒューマンボディーフィールド)を整えなくては
ならないのが分かっていたからです。
そういう場合のインフォスーティカルは「PL」というものを選択します。

それに、メリーは体が疲労困憊状態で、体の根源のエネルギーが渇望していたので、
ソースエネルギーを整える、「ED1」という
インフォスーティカルを選択する以外、手立てが考えられなかったからです。

最初は、首筋に2滴ほど垂らして様子を見ました。
3日目からは、ご飯に混ぜました。
朝ご飯は「PL」、夜ご飯は「ED1」を2~3滴を入れてみました。

今までと比べて3倍ほどの量を食べさせても、あっという間に完食でした。
本当にご飯が腹いっぱい食べたかったんだ…、メリーは。おにぎり

下痢止めとオムツは、うちに来てからはやめました。
下痢することはかなり少なくなり、
ウンチは、太めのミミズ程度でしたが、
どんどん太くなり全盛期の時のウンチに少しづつ近づいてきました。

でも、ちょっと私が油断をしてメリーにおやつを食べさせたら、
スグに下痢をしました。

一番ひどかったのは、
散歩で親切なおばちゃんにビーフジャーキーを2本貰ってから、
1日5回くらいの下痢が4日間続きました。

そんなこともありましたが、メリーの体重は10日超で、
3.8キロから6.5キロまで増えました。
下血もだいぶ見えまくなりました。

反応も良く、寝ている時間が減りました。
目の色も、しっかりしてきた様に
感じますが、殆ど見えていないみたい。
多分、鼻を頼りにカンで歩いているんだろうな~。
耳も同様、「メリー!!」と大きな声で呼んでも、知らんぷりです。しょぼん

下痢っぽくなるときは、レスキューレメディである「ESR」という
インフォシューティカルが助けてくれました。
人間でも、精神的に落ち込んでいるときなどは、「ESR」がヒットします。

そんなこんなしながら、
メリーは着実に体力を回復していっているのでした。グッド!

しかし、…、あ~~~それなのに、それなのに~めりちゃん(ノ_・。)汗

<続く>

                                    笑顔 クオーレ