私たちは、今も毎日死に向かって時を刻んでいる。
年をとって、血液が綺麗で、
内臓も腸内環境も悪臭を発することなく、
オーラもピカピカで、かもし出すエネルギーもさわやか。
表情もにこやか、人間関係にもジタバタすることなく、
人生を楽しめている。
そんな人生の集大成を作りたい。
その為に、
日常から体や心やスピリチュアリティについて学ぶのだ。
これから「人生の結びスクール」みたいな団体が作れたら
いいなぁと、宇宙に願望を投げかけておこう。
さて、いよいよ、Aさんの死ぬ時期が来ました。
プロジェクトのメンバーは、Aさんから
「2週間後ですよ~。」と告げられて集まります。
食事は素材の良い好みのものを戴き、
自主的に食の量も少なくして神との交信を深めていきます。
メンバーは天の使いのようなヒーラー集団なので、
優しいまなざしでお話をしたりマッサージをしてくれます。
Aさん好みの音楽が流れ、人生を語り、感謝の時を共有します。
ヒーラーたちは鈴を振って踊り、笛の音やバイオリン、
パイプオルガンが聞こえてくる。
その音の響きによってさらに浄化が促される。
Aさんはとうとう肉体を離れる準備が出来たようです。
大切な人と一人ひとり目を見つめ合い挨拶がおわると、
黒目が薄くなり灰色になっていきます。
それは、あちらの方たちが迎えに来ている合図です
「あっ!やっぱりオーダーした通りの使者たちが
迎えに来とる!」
「おとうはん、おかあはん、懐かしいのう。
おぉ、飼い犬もけぇ?」
「ひえ~、まぶしいのう。
無重力に吸い込まれていくようだ」
「おぅっと~、わしゃ、肉体を離れておるが、
ヒーラー美女軍団が、私の体をマッサージして
くれておるわい。愛おしいのう。」
「肉体が魂の乗り物だということはスクールで学んでおったが、ありがたいのぅ、あんなに若い女の子たちに大切にされて、ほんとや、肉体は冷たくなったのに、アロマのお蔭で体はちいとも固くなっていない!」
「皆が私の出発を応援してくれている。地球での人生、振り返れば悔いなしだなぁ。からださん、ありがとうね。みなさんありがとうね。祭りだワッショイお祝いだ~」
「あっ、神主さんが家族に報告してくれているみたいだな。
順調に天界に行けていることを、家族に伝えてくれているんだ。
やっぱり、肉体のあるうちに「人生の結びスクール」で
学んでいたから、執着がない。
だから、こうやって楽に上がれるっていう意味がわかったよ。
魂も軽いから、爽快だな!」
「ほな、さいなら」
<おわり>