思いを断ち切る為のパフォーマンスって、必要だと思う。
自分の思いを伝えられずに去ってしまった人に対して、
私は終わる事の出来ない感情のもつれを、ずっと閉まっておいた。
そんなことは、とっくに過去に終わっていたと私は思っていた。
でも、スカートに宿る切なさが、未だ癒されていないと知ったとき、
私はこれで、このやるせない悲しみを終わらせることができるのだ。
その方法、儀式が「お片付け」だった。
まきちゃんは、繊細に私の手からスカートを受け取り、丁寧に折りたたみ、
ゴミ袋に入れてくれた。
「終わったね!ありがとう」と私は爽やかな気持ちになりました。
それから3日後、ここ数年やり取りをしていない友人から電話を貰った。
「スカートの彼が死んだ」との知らせ。
友人は、ひょんなところからその情報を入手して、私に教えてくれた。
彼女が伝えてくれなければ、多分彼が亡くなった事を知り得なかっただろう。
私がスカートを捨てた前日あたりに、彼は息を引き取ったのだ。
なんという偶然だろうか。
彼は、難しい癌におかされて、5年あまり闘病生活をしていたそうだ。
葬儀に行くことに多少の迷いはあったが、
片付けの儀式を終えたことにより、わだかまりは消えてしまった。
葬儀に行って、私は本当の意味で彼とお別れが出来た。
どこかで恨んでいたかもしれない感情にも整理がついた。
そうしたら、彼がもっと身近に感じられた。
般若心経をあげているときは、いつの間にか今は側にいてくれている。
私は、彼が般若心経をあげている声がとても好きだった。
「空」について話ができる同志だった。
彼はお坊さん。今は、「空」をしっかり体感しているだろう。
「お片付け」
おそるべきパワフルなお片付け。
潜在意識を大きく揺さぶり、人生の転機を与えてくれる。
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