そうか~、自分のそばに残すか残さないかは、「ときめくか」
が合言葉だったのね。
こんまりさん、うまいことを考えたな~。
成る程、
選択の基準を“ときめくものに”置き換えると、スムーズに事が運ぶ。
それから、私は、服を胸に当てて、かすかな感覚を確かめた。
完全に筋肉反射している。
残すべきものを、間違って捨てると、胸がキュンとなるし、
捨てるべき物を残すと、どこか落ち着かない。
ちゃんと、わかり易いシグナルを自発的に発信していた。
捨てる方に選択された服たちは、一つ一つ触って「ありがとう」
と言って、まきちゃんに渡す。
残す方に選択された服たちは、「時めき」を合図に選ばれるから、
「この子、好き!」と、声のトーンも軽やかに、まきちゃんに手渡すのだ。
まきちゃんが、「よく見ると、バラの花の模様の服が沢山ありますね?
那旺さん赤いバラが好きなんですか?」と聞かれ、
私にそういった習性がある事なんか、全く覚えがなかった。
でも、よく見てみると、似たようなバラ模様の服やスカーフが
チラホラあった。
「私ってバラ模様が好きだったんだ!」
こんなことにも気付いてあげてなかったんだ、私…。
私がまきちゃんにお片付けのサポートをしていただいたのは、
3月の中旬だったと思う。
特にこれらの工程をメモをした訳でもないから、
記憶をたどってブログを書いてま~す。
そんなわけで、今更思い出したのだけれど、
大切なことを書き忘れていたわい。
こんまりさんは、このお片付けを「祭り」と定義している。
お片付けの発想は、「イベント」なのだ。
だからこそ、祭りの初めには、神様にお祭りをさせて頂いても
よろしいかと、お尋ねする。
要するにこのお片付けは儀式から始まり儀式に終わるのです。
まきちゃんは、山積みになったお洋服の前に正座をして、
手を合わせ、「もにょもにょと、お祈りをしていた」
「なにしてんの~」と聞くと、このお家の神様に、
「これからお片付けさせていただく為のお祈りをしていました」と
まきちゃんは言った。
このあと、洋服だけでゴミ袋12個も捨てることになったのだが、
ゴミ集積所に捨てられた洋服たちに対して、
またもやまきちゃんは、手を併せ深々と「ありがとう」と御礼を言い、
お見送りをしたのだった。モノたちに対する旅立ちの儀式だった。
雨に濡れた12個の洋服たちに、こんなに安易に買ってしまい、
そして簡単に捨ててしまった事にたいする、お詫びの気持ちが込み上げた。
「長い間、放ったらかしでごねんなさい。そして、今までありがとう。
また、時めくものになって、ここに戻ってくるんだよ。約束するから」
と私は心の中でつぶやいた。
まさに、モノ達と私の式典である。
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