この記事は6月22日、23日の続きです。
長い間お待たせして本当にごめんなさい。
_(_^_)_

メリーを預かったのは、去年の12月4日のことでした。

メリーが激ヤセな理由は直ぐに解りました。
ご飯の量が、めっちゃ少なくなっている。
何故かというと、半端じゃない位の下痢をするからです。

下痢止めの薬を飲みながら、それでも下痢をするので、
食事の量を減らす。
これって、まぁ普通の考えです。(^_^;)

たとえ、下痢止めで下痢が止まったとしても、
これは治っているのでは無いですよね。
症状を止めているだけです。
こうやって、薬によって、
メリーはますます体に毒を貯めていくことになりました。

次いでに、ご飯を減らされているので、体力はなくなり、
完全に免疫不全の状態です。ダウン
生きる気力が無いから、殆ど、うつむいている。
まるで、うつ病患者のようでした。

私は、どうせ間もなく死ぬのなら、
美味しいご飯ラーメンを思う存分食べさせてあげたいと思いました。

ドッグフードは獣医さんの所から買ってはいるが、
化学調味料等が沢山入っていて、結構怪しいなぁと思いました。

ですから、鳥のササミとドックフードと七分付白米を同量にして、
柔らかく煮込みました。

 「お手!パーおかわり!」
は、耳が聞こえなくても、
ご飯を目の前にすると自動的にできる様です。

メリーは目の色を変えてガツガツ食べました。
な~んだ、食欲だけはあったんだ!

          ここで必見!
ご飯には、NESのインフォシューティカルが数滴混ぜられているのです。

$弾ける笑顔 クオーレテラピー-インフォシューティカル

インフォシューティカルとは、何ぞや?

インフォシューティカルについては、ブログのテーマ、
「NESセラピー」の所をご覧ください。
近々ホームページにもアップされます。

このインフォシューティカルがメリーの復活の鍵です。アップ

<続く>

                                    笑顔 クオーレ    

メリーは阪神大震災の起きた前の年の6月に生まれた。

メリーのお父さんとお母さんは、アメリカと日本のチャンピオン犬であったために、
その遺伝子を持つメリーは申し分なくチャーミングだった。しっぽフリフリ

そんなメリーと離れて暮すようになってから、既に8年も経っていました。

自分の身勝手な理由で、メリーと別れる選択をしたことに対し、
私はずっと罪悪感を感じていたのです。

犬は、会いたくても自分では会いに来れないですから。

あれから8年経った今、メリーは私の前に現れた。
それなのに、その変わり果てた姿に私は愕然とした。

あの、「美人ね!」って言われていたメリーは、
本当に使い古された、血のついたモップの様になっていた。

激ヤセで10キロを超えていた体重が、4キロを切っていた。むかっ
背骨がラクダのコブのよう凸凹して、
小さくなったお尻にオムツをして、
ゴージャスだったブロンドの毛は、毛ツヤもなく、
尻尾はネズミさん?みたいに細くなり、
私が何といっても悲しかったのは、目がどんよりと濁り、
黒目が見えない状態だった事です。
目に薄緑がかった白い布が貼ってあるみたいだった。

かつて、メリーは家族の中で私のことが一番好きで、
私が何の命令をしなくても、アイコンタクトをするだけで、目
メリーはそばにやってきます。

気遣いがありすぎて、私の行くところを探知しては先回りをします。
聴覚がとっても優れた犬なので、レーダー探知機が、
耳に付いているかの様です。

しかし、この時、既にメリーは視覚も聴覚も失っていました。
残っているのは臭覚でした。

つまり、愛らしいアイコンタクトも今となっては為されず、
名前を呼んでも、全く反応はありませんでした。

タオルケットに寝かすと、何か、血らしいものがあちこちに付いています。
目の周りは茶色い目ヤニが常時出ているし、
オムツを外すと、下血をしているみたいでした。

早速ご飯を食べたら下痢です。
あれ~、畳が~、カーペットが~、
下血混じりの粘液が混ざったゼリー状の下痢です。
半端なく拭いても落ちません。

夕方の散歩に出かけました。
よたよたと、オシッコをするために、歩きます。

通りすがりのおじいさんが、メリーを見つけて、
「あれ~、老衰かい?骨と皮だけになってるな~。かわいそうに…、
もう少しで楽になるから、あとちょっとだけ頑張るんだぞ。」

おじいさんは、杖をつきながら歩いて来た顔見知りのお婆さんに、
「おっ、婆さん、この犬、かわいそうだろう。老衰、老衰よ。
あんたもわしも、一緒一緒。」

お婆さんも、「あら、ホントだ。あともう少し、辛いけど頑張るんだよ!」

と、通りすがりの二人から慰めの言葉を貰った私は、
メガネが曇るほど、号泣をしてしまった。

この時から、私は老いと向き合うことになった。

私の祖父母や両親は、皆、70歳前に亡くなっており、
病については学ばされたものの、
老いていく問題には、全く触れていなかった気がする。

メリーは、私に病気と老いについてレクチャーしてくれる為に、
現れたのかもしれない。

それと同時に、私の罪悪感を消し去るために、
こんなに頑張って生きてくれた。
私の罪悪感を手放してもイイからと、
メッセンジャーとなって、
こうやって来てくれた。ドキドキ

この再会の運命が、私は愛おしくて仕方ないのだ。

次回に続く

去年の10月に息子からメールが来た。

「メリーもそんなに長くは無いと思うから、一度顔を見ておいたほうが良いんじゃない?
僕の勘だと、3ヶ月か半年保つかってところだよ!」

私は息子に「11月末まで待って!※NESのトレーニングが終われば、
私がこれまでに学んできたことの集大成でもって、メリーに施術をしてあげられるはずだから。
それまでメリーちゃんを死なせないで、お願い!!」

※NESとは、私のオフィスでやっているセラピーの一つですが、
量子生物物理学を取り入れた難しいものなので、
トレーニングもしっかりしなければ、お客様に提供することが出来ません。
NESがどのようなものなのかは、ブログのクオーレのメニューをご覧ください。
近いうちにHPが出来ますので、
詳しい情報は順次UPさせていただきます。

メリーの事はいずれはブログで書きたいと思っていたものの、
なぜか心がざわついて、なかなか書けなかった。
自分の心の中の傷に触れるからだと思う。
そして、どんなに言い訳をしたところで、
結局は後ろめたいのだ、私は…。

でも、私は動き出しました。
なぜかというと、
昨日おととい、朝晩の散歩がキッカケとなったからです。

私はメリーをいつもとは違う時間帯に散歩に連れていきました。

その時間帯に近くの公園では、犬わんわんの集まりがあるようです。
当然飼い主さんの集まりでもあるのですが、散歩のお仲間ですね。

メリーを連れていると、あまり見ない顔なので、犬も飼い主さんも、
興味深そうに、そしてフレンドリーに声をかけてくださいます。

そして、その声かけの言葉はいつも決まっているのです。
          「何歳ですか?」

私は、「18歳です」と答えます。
そうすると、皆さん決まって「え~、18才!凄い!頑張っていますね!」
って、エールを送るように、メリーを褒めてくださいます。

「シェルティという犬種はあまり長生きが出来ないらしいです。
私が知っている限りでは、14歳が最高齢で、
18歳とは、すごい!記録をぬりかえたわ~。
それに、元気でしっかりしているし…」と、一昨日の飼い主さん。

昨日の飼い主さんは、メリーが18歳と聞いて、全身を観察されていました。
「目は白内障にもなっていないで瞳も黒いし、お尻も落ちていない…」と。

そうなってくると、つい私は言いたくなってしまいます。
「去年の12月にこの子に会った時は、目が真っ白に濁っていて、
今のこの眼とは全く違っていました」

当然「どうやって治ったんですか?」とか、「治療の方法は何ですか?」とか、
「白内障って手術とかしないで治るんですか?」とか聞かれます。

実はもう少し詳しく言うと、メリーは12月には目も見えず、耳も聞こえず、
しかも、下痢がずっと続いて、1年半前からオムツをしていて、
食事を制限しながら下痢止めを飲んでいたので、激ヤセの状態でした。
歩くのもフラフラで20メートルくらいが限度だった。
反応は当然悪く、あらゆるものに興味も示さず、ただ寝ているだけ。

と、12月のメリーの状態を話したところで、
どなたもキョトンとして理解不能なのは当たり前だし、
証拠がないから信じて貰えない。

でもね、
あんなにみすぼらしくなってしまったメリーに再会してしまい、
それを記録として写真に撮るなんて、
メリーの尊厳のために出来なかったし、
可哀想が先立って、そんな余裕もなかった。汗

ひと言で言えば、ボロボロのモップが転がってると表現するのが、
一番しっくりくるのだ。
     
            ボロ雑巾のメリー焦り
       私はこうして、彼女の老いと向き合うことになった。

次回に続く